★気ままに自宅で映画観賞★

  あれこれ好き勝手に映画感想。カクヨムでもあれこれ執筆活動中。

グリーンランド -地球最後の二日間-

          

 

この手のパニック映画で思い浮かぶのは「アルマゲドン」と「ディープインパクト」の二本でしょうが、それと同等、あるいはそれ以上の出来だと評価したいのが、2021年に日本で公開された本作。主演はエンド・オブで馴染みのあるジェラルド・バトラー。彗星の破片が地球に次々と衝突することが判明し、地下シェルターがあるとされるグリーンランドへと向かうのですが、これが簡単にはいかない。様々な障害が用意されていて、とにかく気が休まる間がほとんどありません。まさにパニック一色。新しいだけあって映像も生々しく、恐怖を感じさせます。こんな状況下で行動できるのかと思ったりもしますが、実際のところ明言は出来ません。人間のやさしさと醜さも良く描かれていて、それが心を揺さぶります。上映時間は約二時間。それでも緊張しているせいかそれほどの長さは感じません。もう一度、じっくり見返したくなる映画かもしれません。

 

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無頼

          

 

二時間半という時間が一瞬視聴を躊躇させましたが、見始めるとその時間は意外と短く感じましたね。いわゆる任侠物ですが、少々ミルクでも加えたかのようにマイルドな仕上げになっていて、比較的リラックスして見ることが出来ます。もちろん銃撃された跡などの見せ方は結構生々しいので、バーゲン以外の出血大サービスが苦手な方にはあまりおススメは出来ないかもしれませんね。上映時間の長さの理由は幼少期から還暦あたりまでの主人公の生きざまを描いてるからなんでしょう。次から次へと時代は変化していきますが、戸惑うよりもむしろ良い変化が付いていて、これが時間をより短く感じさせているんでしょう。ずっと腑に落ちなかったのは主人公の役者。名前が全然浮かばない。でも何となく見たことがある。まるでしばらくぶりに街で再会した人のようです。この人の存在も映画をマイルドにした一つの要因でしょうか。お時間のある方は是非。

 

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残穢 -住んではいけない部屋-

          

 

2016年に公開された本作は小野不由美の小説を映画化したもので、映画ではタイトルだけではピンと来ない人のためにかサブタイトルが付けられています。それからもわかるように不可解な現象が起こる部屋が描かれていますが、面白いと思ったのは怖い一辺倒の映画ではないということ。なぜそんなことが起こるのかということを、まるでブラタモリのようにいろんな場所でいろんな人に会い、調べていく。この辺りは怖さよりも歴史を辿る旅を思わせる。もちろん随所に怖さも登場しブルブルッと鳥肌も立ちます。つまりはメリハリがきいているってところなんでしょうね。緊張を緩ませておいてキュッと歯ぐきを引き締める歯磨き粉のごとく身体を強張らせる。竹内結子橋本愛の二人が地味な印象で映画を引き立てています。大げさにして内容よりも目立ってしまうよりは好感が持てます。本作においては演技はどちらかというと二の次って思いましたから。

 

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ピンポン

          

 

元となったのは漫画らしいんじゃが、全然知らなかったの~。遠い昔の青春をもう一度と選んでみたんだが、この2002年の映画に関しては心が空回りしたわい。ちょうどいつ取り替えたのかってお茶を飲んだ気分でさっぱり味が分からない。出がらしだからそれでも多少は味はするけどな。いうなればこれも成功物語なんじゃろうが、主人公がふざけ過ぎていて響かんのじゃよ。卓球の先生もそうだな。漫画じゃ笑えるのかもしれんが、リアルさを見せる映画じゃ茶を濁すようでいかん。どうせなら完全なコメディにして球が消えるとか相手のラケットをするりと避ける魔球でも出してもらいたかった。天井近くにまで飛び上がるなんてものあるかの。漫画を実写にするとダメだという典型的な例を示したという点では、この映画の存在もあるわけだが、いっそのことあと30分削っても問題はないし、逆にスッキリした分、のど越しが良くなるんじゃないかな。

 

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チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~

          

 

このところ重い映画が続いてたので、実話をもとにしたサクセスストーリーは元気がもらえていいわね。つい一緒に踊ろうかなって思っちゃったわ。襖をぶち抜いて怒られそうなのでやめたけど、すっかり二時間楽しんじゃった。主演は広瀬すず。最近はちょっとけばい感じが強い彼女だけど、この頃はまだフレッシュさもあって、ブスから美人まで見せてくれて存在感はなかなかよ。中条あやみも抜群のプロポーションで、告られるところなんか絵になってたわね。小顔でスラッとして、あのくらいなら部屋で踊ってても大丈夫そうだけど私なんかじゃ床が抜けるってクレームが来るわ。存在感と言えば、やっぱり天海祐希かしら。もう出てくるなり期待度はアップよ。黙ってても台詞が聞こえてきそうな感じはさすがよね。それにしてもダンス部の女の子のキャラも個性的で飽きさせないけどホントに彼女たちが踊ってるのって思わせるダンスは必見レベルよね。

 

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CURE

          

 

漂わせる独特の雰囲気からか脳に刻み込むような印象を与えてくれる映画でした。公開は1997年。ジャンルはサイコ・サスペンススリラーで、何となくあの「羊たちの沈黙」に似た空気を感じます。身の毛がよだつという表現ではなく得体の知れない恐怖がしっくりくるでしょうか。とにかく謎めいていて率直に脚本が良いと思いましたね。じっくりと見ている側を引きずり込んでいく怖さが下手なメイクのホラーよりも上質です。主演は役所広司。「孤狼の血」とはまるで真逆な刑事を演じます。肌の張りも良くて輪郭もスッキリしています。年代こそ違えどどちらも役所の魅力は感じることが出来ますね。そしてジャケット右下に写る萩原聖人。一見掴みどころがなくて地味なんですが、いい存在感を出していて、ほぼ役所を萩原の二人の世界と言っても過言ではないでしょう。これにて一件落着とホッと一息つかせないところもサイコらしくて良かった。

 

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赤い殺意

          

 

ジャケットはカラーですが、本編は久々のモノクロでお国言葉と1964年の古さが重なって、ところどころ外国語のようで聞き取れません。ヘッドフォンのボリュームは大き目なんですけどね。従って雰囲気で見る感じです。原作は藤原審爾の小説。しんじと読みます。いろんなジャンルを書くので小説の名人と言われたそうで、今回の作品はサスペンスといったところでしょうか。昔の田舎の日常。そんな雰囲気を感じるオープニングで主演は時代劇でおっかさんのイメージがある春川ますみ。ふくよかな彼女が濡れ場を演じます。ただしモノクロで時代も時代ですから描き方は今とは異なって控えめです。撮影にしても今見るとカメラの使い方など新鮮な感じもしますね。それと二台目黄門様の西村晃太陽にほえろの山さんこと露口茂で、どちらも当然のことながら若々しいです。その他にも懐かしい顔ぶれが登場します。何度か見て良さがわかる映画でしょう。

 

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