★気ままに自宅で映画観賞★

  あれこれ好き勝手に映画感想。カクヨムでもあれこれ執筆活動中。

荒野のストレンジャー

          

 

イーストウッドの西部劇ですからタイトル自体はかなり前から知っていました。しかし、見るのは初となります。公開は1973年ともう50年も前でジャケットのクリント・イーストウッドが主演、そして監督も務めています。長年見られなかったことでけっこう期待もあったのですが、名作である「荒野の用心棒」や「夕陽のガンマン」と比較すると今一つ味気の無さが目立ってしまう感じ。わずか6週間で撮影を終えたことも一因にあるでしょうか。街に来たガンマンがやりたい放題で去っていくというのが大まかなストーリーですが、これがどうも腑に落ちない。目立った脇役がいないことも抑揚に欠ける点かもしれません。肉声を聴いたのはいつ以来だろうかと思ったりもしましたが、これが山田康雄で声の独特の存在感が加わったのなら本作の評価もグンと上がったはず。あくまでこれは個人的意見ですから字幕、そして肉声が一番って方はそちらで視聴を。

 

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点と線

          

 

今年一発目に読み終えたのが1958年に公開になった映画の原作。読むのも見るのも二度目になりますが、照らし合わせるよう流れる映像がどこか心地良い。それでも映画の方は85分と時間も短めなので、原作では難航している内容も割と視聴者に分かり易く見せていきます。一時間で解決する刑事ドラマにも似ているでしょうか。特にエンディングは映画ならではと言った感じで、原作との違いを感じさせます。欲を言えば二時間くらいあっても作品から考えると良いような気もします。そういえばドラマ化もされていて老刑事の鳥飼をビートたけしがやっていたのを思い出しました。さすがに内容までは忘れてしまっていますけどね。機会でもあったらもう一度じっくり見てみたいものです。58年のものは時代の割に映像も奇麗で、ベテラン俳優陣が懐かしくも渋い演技で魅せてくれます。古き良き日本の映画と言った作品で、原作を辿るように見るのも良いです。

 

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怒りの荒野

          

 

ジェンマも色男じゃが、それをかっさらうほどリー・ヴァン・クリーフは渋いのぉ~。モノ言わず立ってるだけで絵になる。ワシもこのくらいだったら世の女性たちの目線を集めただろうに、婆さん一人を騙すのがやっとじゃった。67年に公開になった映画は、なんちゃらロードショーとかでも見た人もおられるじゃろ。もちろん声は野沢那智じゃの。今回はインターネッツってやつで見たんで老眼に鞭打って字を読んだんじゃが、早打ち云々の西部劇は痛快っでええのぉ~。思わずガンベルトと銃を取り出そうとしたが、オークションで売っちまったからエアーで楽しんだよ。ガンマン心得十ヶ条ってのがまたカッコええ。前に見た時は覚えていたんじゃが、昨日の朝飯も忘れてしまうほどじゃからなんも覚えとらん。ふとそんなあやふやの脳が思い出したのは荒野の少年イサムへ教えるウインゲート親子じゃったかの。ジェンマのガンさばきは見惚れたの~。

 

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太陽がいっぱい

          

 

この映画は吹き替え版のBDをポチろうかと数年リストに入ったままですが、今回の視聴は過去と同様の字幕スーパー。一度は野沢那智あたりで見たいものです。久しぶりに見たせいなのか、老化のせいなのか、大半を忘れているという事実に映画の犯罪以上に驚愕したりもしますが、それはそれで新鮮味があってまんざらデメリットだけではないのだと自分を納得させて1970年公開の作品に浸りました。浸ると言えば、やはり主演のアラン・ドロンでしょう。男の目線から見てもうっとりする顔立ちでまさにハンサムの代表。世界的スターへのきっかけをつかんだ作品とされますが、小悪魔的なマリー・ラフォレも男性には印象に残るのではないでしょうか。それと忘れてならないのはバックに流れる音楽。一度は耳にしたことのあるニーノ・ロータの名曲。こちらは耳をうっとりさせてくれます。完全犯罪を描いた本作は一度は見ておくべき名作でしょう。

 

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女必殺拳

          

 

これだけアクションをこなせてキレイどころといったら志穂美の悦っちゃんくらしか思い当たらないわ。アップでも耐えられる。ホント羨ましいわ。映画そのものは一世を風靡したカンフー映画の影響をもろに受けてるって印象は拭えないわね。あの「燃えよドラゴン」が73年でこれが公開されたのが翌年の74年。ちょうどどこの子もヌンチャクで障子破いて怒られてる時期ですもんね。特に張り替えたばかりのなんて破いた日にはお母さんの必殺拳で青たん作ってたんじゃないかしら。それは兎も角としてこの映画、志穂美悦子ファンにはたまらない一本でしょうね。全編ほぼ悦ちゃんですもん。もちろんサニー千葉ちゃんも出て存在感はアピールするけど、タイトルからして主役は悦ちゃんよね。見せてくれます。ポロリも出ちゃったりして、ヌンチャクで遊んでるような子供には見せられないけど、ストーリーも単純で、お腹が一杯になる戦いがあったわね。

 

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フランケンシュタインの逆襲

          

 

パッと見て時代を感じさせるジャケットです。それもそのはず1957年公開ですから。それでも大晦日の映画と違ってカラーというのが凄い。もちろん画質も段違い。いわゆるこれは古典的ホラーで、正月早々の映画に相応しいかはともかくとして入門編と言っても良い怖さです。停滞気味だった古典ホラーを復興させた金字塔とされる本作は、当然のことながらCGなど何ですかの時代ですから、見せない、それと見せるまでの間で怖さを演出する感じで、やり方は古いものの、けっこう効果的です。一般的にイメージするフランケンシュタインと違うところも興味深い点。当時としてはおどろおどろしいでしょうが、今ならば戦争映画の負傷者の方がよほど迫力がありそうです。逆襲という邦題もいかがなものかと言いたくなりますが、実のところ怖いのはこれを作り出した人間であるというのがよく描かれていますね。ドラマとしてはよく出来ている感じです。

 

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あゝ同期の桜

          

 

2022年ラストとなるのは1967年に公開になった東映戦記映画三部作の一作目にあたる作品です。ジャケットこそカラーですが、全編モノクロでそれも映像はお世辞に良いとは言えず、はっきり言って粗い。それでもここには名優と言われた面々も若き姿が映し出されています。ただ、制作するにはいろいろ問題があったようです。まずは東映本社が今更戦争映画かと乗り気ではなかったこと。そして、映画が完成しても反戦的過ぎると、あちこちを切れなど、当時の関係者は大変だったでしょうね。それでも映画はヒットしたとか。もちろん、劇場で見たわけではありませんが、やはりこういった内容なので重く、ほとんど笑えるシーンはありません。つくづく見て戦争は何も生まないと思いましたね。恐らく亡くなっていった数多くの心の内まではわかりませんが、一瞬にして人生を断たれるのはのうのうと暮らす人間には分らないことなのかもしれません。

 

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