★気ままに自宅で映画観賞★

  あれこれ好き勝手に映画感想。カクヨムでもあれこれ執筆活動中。

邦画

峠 最後のサムライ

役者やのぉ~!などと名台詞も昔あったものじゃが、この役所広司はつくづくそう呟きたくなる男で何をやらせてもそつがないというか上手いの~。今回の侍にしてもそうじゃが、刑事でもヤクザでもなんでもピタッとハマる。さすがって感じじゃ。題名や中身を見…

舟を編む

枕元に置いてあるのは新明解国語辞典です。それも昭和発刊のもの。そのため新しい言葉などの記載はなく、新しい辞典の購入も考えたりもしましたが、大抵の言葉はこれで事足りるんですよね。だからボロボロという表現まで使い込もうかと今は考えております。…

ひろしま

あえてタイトルを平仮名にしたところに意味があるような気がします。公開は1953年と70年前。面白いかなどと問うのは論外で104分という時間はただただ残酷で見ているのも辛いという映像ばかり。その分、訴える力は半端じゃありません。当然ですよね。描いてい…

聖の青春

幼くして腎臓の難病を患い29歳と言う若さで早世したプロ棋士、村山聖の人生を描いた映画ですが、どんな棋士だったのかまではお恥ずかしながら存じておりません。TVの将棋番組でもしかしたら見たかもしれないという程度。公開は2016年です。映画では息詰まる…

風が強く吹いている

原作を、それも二度読みしたばかり。もしやと思い検索すると映画化されていると知り、すぐに探し出しリストに登録。あの物語をどう映像として再現しているのか久しぶりに期待で胸が高鳴った。ただし、期待しすぎると思わぬしっぺ返しを食らうなどというケー…

死刑確定

どっちかといえば追われる側の人に思えるんじゃが、交番勤務の姿なんか見ると意外としっくり来てるから面白いのぉ~。悪さして最前線から格下げになったあたりは竹内力って感じじゃが、そのまま真面目な警察官を演じていたらこの題名はおかしなもんだとワシ…

母と暮らせば

松竹創立120周年記念作品で脚本、監督を山田洋次が務めるとあれば、もうガチの邦画って感じで、おまけに吉永小百合ですよ。もうお客さんいらっしゃいって雰囲気は揃ってますね。個人的には二宮和也の演技に注目ってところですが、役どころを無難にこなしてい…

遺体 明日への十日間

3・11の東日本大震災。それの岩手県釜石市に設けられた遺体安置所を描いた作品で、メインとなるのは津波などで亡くなられた遺体だ。ジャーナリストが見て来た報道では伝えきれない部分とあって見ているだけで気持ちが滅入って来る。次々と運び込まれてくるの…

告白

つい最近原作を読み終え、記憶が新鮮なうちにと2010年公開の本作を観たわけですが、これを見るのは確か二度目。湊かなえのベストセラーとなった原作はそれぞれの視点で綴るというもので、本作も時系列こそ違いはあるものの、映像が加わることでよりリアルな…

さよならジュピター

原作は小松左京っていうんだから期待も高まるんだけどさ。あとで知ったら小説もノベライズだって話。スケールで言えば日本が沈む比じゃねえもんな。木製だよ。おっと木じゃね~木星だ。こうなるとSFの名作を見逃してたのかって心配になっちゃったりもしたわ…

幻の光

宮本輝の小説を映画化したもので、95年に公開になった本作は是枝裕和の劇場映画デビュー作、そして江角マキコの映画デビュー作というらしい。小説も映画も存じ上げていないので新鮮な感じで見ることが出来ました。独特の空気感と言うのか台詞よりも映像で見…

岳 -ガク-

「岳 みんなの山」人気コミックを原作とした山岳ドラマで、自然の美しさと厳しさを画面から伝えて来る。この対比が実に見事で見入ってしまう。毎年のように遭難や滑落といったニュースを目にする気もするが、リスクを背負ってまで登る魅力が山にはあるのだろ…

ヴィレッジ

上映時間二時間。それを長く思わせない邦画ならではの味わいが堪能できる一本だ。公開は2023年の今年。視聴者にストーリーを考えさせていくかの展開はまさにサスペンスだが、映像を見る限り難解ではない。徐々に霧が晴れていくように頭の中で映画の流れがつ…

童貞放浪記

麻雀は何度か見てますが、こちらは初です。小谷野敦の小説が元になってるとか。なんでも著者の実体験の基づいたもので、童貞という殻をいかに破るのか。そんな奮闘ぶりが映像からひしひしと伝わって来ます。この勉強は出来るが、運動音痴で口下手。そしてそ…

世界の中心で、愛をさけぶ

この映画は二回目なんだけど誰が出てたのか全然覚えてないのよね。一人くらいはって思うんだけど、さっぱりよ。片山恭一の原作は一度読んでるの。そのあとでこの2004年の映画見たのよ。その時、だいぶ原作と違うんだなって戸惑った覚えがあるんだけど、改め…

野獣刑事

1982年に公開された映画は緒形拳が大阪府警のはみ出し刑事を演じる。薄暗い映像が時代を感じさせるが、このややぼやけた感のある映像がなんともいい味を出している。藤田まこと、成田三樹夫、蘆屋雁之助など、今は亡き俳優陣も拝めるのも良い。映画は早々に…

ボックス!

何年かぶりに見た映画は高校生のボクシングを描いた百田尚樹の小説を実写化したもので、公開は2010年となります。視聴は二度目、原作も二度ほど読んでいて、とにかくこの原作は読み応え十分で面白いです。それをどう映画にするのかと期待を膨らませ過ぎたか…

はい、泳げません

綾瀬はるかが出るってことで婆さんに内緒で見たんじゃけど、このぴっちり水着は堪らんのぉ!スラッとした体形がまるわかりじゃ。コーチとしての凛々しい顔に対してのお惚けのギャップというじゃろうか、あれは綾瀬の本領発揮という感じがして楽しめたわい。…

きさらぎ駅

実際の投稿から始まったとされる都市伝説を描いたのが2022年に公開された本作。主演は恒松祐里で映画初主演作品となる。82分と特番よりも短いような時間だが、短さゆえに映画そのものは朝の番組のタイトルのようにスッキリしている。ただし、演技に関しては…

フォルトゥナの瞳

原作は二度ほど読んでいて映画は今回で二回目となります。前回見たのは約四年前。その際は原作に対して物足りないという思いもしましたが、久しぶりに見たのもあるでしょうが、映画は映画なりによく出来ていて、今回の方が楽しめましたし、感動もしました。…

結婚しようよ

2008年に公開された本作は一言で言うならばフォークソングだ。それも四畳半とかの哀愁とはやや異なり爽やかな青春を思わせる。時代や人生に流されるのではなく逆らい奮闘する。そんな生きざまを描いたホームドラマでもある。楽曲のほとんどが吉田拓郎という…

神田川

「妹」「赤ちょうちん」「なごり雪」なんて、かぐや姫の歌のタイトルのついたやつはいくつも見たけどさ。いまだに見てなかったのがこれ。やっぱりメジャーに引き上げた題名だから楽しみにしていたよ。時代は70年って言っても石鹸もカタカタしなかったし、…

タブー 赫いためいき

1997年に公開された本作は川上宗薫の遺作を映像化したもので製作は日活。とくれば自ずと内容が見えて来るのではないだろうか。あるいはオールナイトで見に行ったなどという方もおられるかもしれない。まさしくここにあるのは昭和のエロス。ロマンポルノ50周…

三度目の殺人

2017年公開の本作を観るのは二度目。そして現在この原作本を読んでいる最中ですが、こちらも二度目。元々は監督の是枝裕和のオリジナル脚本ということですが、後に是枝裕和とノベライズ作家の佐野晶の共著で本が出されたらしく、背表紙には二人の名前が載っ…

悪女かまきり

海にヨットと大型連休のイメージなど浮かばせた途端、喘ぎ声が遠慮なく出ますので、お子さんとはくれぐれも一緒に見ないようにしてください。慌ててリモコンを取ろうとしてお茶を溢すかもしれませんからね。それと昼間の大音量も禁物です。後々ご近所の人に…

同棲時代 -今日子と次郎-

目のやり場に困るようなポスターが今も脳裏に残っている。スラッとして無駄のない肉体はまさに美である。小悪魔的な風貌にミニスカートがよく似合っている。タイトルも若者文化に一石を投じたようでもあり、流行語にもなった。同じようであっても森田公一の…

襟裳岬

歌のタイトルが映画になるって意外とあるわよね。行ったことはないんだけど見るからに寒そう。毛糸のパンツぐらいじゃダメかしら。森進一が歌って74年に日本レコード大賞と日本歌謡大賞のダブル受賞って言うからもう猫も杓子も知ってるって感じ。そうそう、…

ドライブ・マイ・カー

いろいろ受賞やノミネートし、アカデミー賞の作品賞を摂れるかどうかと連日騒ぎになっていた映画をようやく見ることが出来ました。公開は2021年。まず驚かされるのはその時間で179分。これは『タイタニック』に迫ろうかという勢い。余程のドラマがないと夢の…

花いちもんめ

結婚式の場面じゃった。昔TVでやったのをチラッと見ていつか全部見てみたいと思ってたんじゃがようやく見ることが出来て良い冥土の土産になったわい。発表されたのは85年っていうからだいぶ前じゃが、ここにはかつての昭和と笑うに笑えない現実が詰め込まれ…

沈黙のパレード

比較的新しい作品なので面白いと同時に円熟味を増したと読了後に思ったのが本作の原作で、映画化されると知っていつか見たいと思っていた作品でもあります。東野圭吾による小説が元になっておりますが、読んだのは去年なのでだいぶ話を忘れてしまっていまし…