期待し過ぎるとしっぺ返しを食らうのが映画あるあるで、全くその逆のパターンもある。2010年に公開された本作がまさにそれ。まずはその出演者たちでしょうか。主演女優クラスの面々が一本の映画に集結している様は贅沢と言っても良い。一瞬、この面子でつぶし合いにならないかと危惧したりもするわけですが、そこはちゃんとそれぞれの女性に照明が当たるように作られています。様々な時代と様々な生き様と、登場する女優の数ほどではないにしても、いくつかのストーリーが交互に展開されます。ただし、思っているほど戸惑うこともなかったですね。スーッと物語が入ってきて、その染み入るような展開が心地よかったりもする。各々が抱えた苦悩や困難な中で見出す幸せと言う光。時代は変われどどの話も現実的でわかりやすい分、心への響きが良い。女性陣の他で特に印象強かったのはアウトレイジで極道ぶりを見せた塩見三省でしょうか。昭和初期の厳格な父親を上手い事演じていて、思わずもらい泣きしました。
●ちょっとひとこと●
昨日は我が家の車の一台を入れ替えました。それに伴いタイヤを純正に戻したり、ドラレコを外したり等々と大忙し。最後は車を拭いてやってから記念撮影。長年頑張った車なのでやはり最後となるとちょっとした寂しさはあるもんですね。しっかし、ドラレコを外すのは難儀しましたよ。フロントガラスに両面でガッツリですから。いろいろやって疲れたのか、お蔭で夜はグッスリです。