根津甚八、大杉蓮と渋く味のある俳優がどこか物悲しくも映る本作は、98年に公開になった浅田次郎の原作を映画化したもので、主演はミキプルーンの中井貴一。そんな彼が演じてるのはやくざの下で働く所謂チンピラ。最近では記憶に・・・なんて映画で内閣総理大臣ですから出世したものです。もっともその弟分の山本太郎などは実際に議員になっちゃいましたから今では貴重な演技にすら見えてきますね。原作は記憶にございませんどころか、薄っすらと読んだ覚えがあるのですが、短編集の鉄道員の中の一作とあって、然程長い話でも無かった為か一言で印象薄。とは言え実際に映像になるとモヤッとした内容も判り易く、偽装結婚した中国人妻が一段と鮮明に現れてきます。心の交流がテーマではあるんですが、過ごす時間もほんの僅かですから、ここまで長い文面がはたして書けるものなのかが私の中に浮かぶ疑問の一つ。ただし、これこそがメインディッシュなので、たどたどしい日本語をじっくりと耳で頂きましょう。
●ちょっとひとこと●
いつか植えたムスカリが変なところから出現して来まして、なんとかせねばと思うのですが、抜くに抜けない。何もないところなら良いんですけどね。リュウのひげの中なので掘って球根を抜くってわけにもいかない。そこでピンポイントで枯らそうとラウンドアップを薄めてその伸びた葉に筆でヌリヌリ。メンドクセーって作業ですが、スギナ等抜いても根が残る奴にも効果的ですから。
春咲きの球根などが売られていてホムセンに行くとつい足を止めてしまいます。