てっきり原題そのままかと思ったら違うんですね。In the Line of Fireだって。意味は英語の得意の人に聞いてもらうとして、1993年に公開になった本作の主演は、ジャケットで一目瞭然。クリント・イーストウッドであります。最近の彼の映画を見ると御爺ちゃん色がだいぶ濃くなっておりますが、本作では良い中年を少し過ぎた辺りでしょうか。歳を取っても色気がある。これもまた彼の魅力の一つですが、ハリーのその後と言ったストーリーにも思えなくはない。何より有り難いのは吹き替えが山田康雄であるということ。途中で文字も画面下に出ませんでしたしね。お蔭でセリフの間中、彼の微妙な目の演技にも見入ることも出来、満足感もひとしおです。多少画像そのものは粗いですが、スリリングな展開で良い緊張感が保たれてるのも評価したい点。やはり悪役が良いと物語も締まりますね。それと女優もでしょうか。リリーを演じたレネ・ルッソが怪しげな色気があって存在感も十二分。最後までハラハラさせられて楽しめましたね。
●ちょっとひとこと●
百田尚樹作品を久々に読んだんですが、読みやすい彼の作品にしてはどうも取っ付き辛くて困りました。理由にあるのは江戸時代の古い話で、尚且つ、ほとんど知らない碁がテーマってことでしょうか。昔は名前がいくつも変わったりして、それがまた似たような名前で混乱する。打っている碁もさっぱりですから、とりあえず続編は読まず終いかも。題名は「幻庵」(上)と言います。
お通じの悪い方はバナナはいかがでしょう。