逃げ出そうとするのは人間に限らず動物の本能的な部分もあるんでしょうか、この手の作品は独特の面白さがあるような気がしますね。『大脱走』『大脱出』『暴力脱獄』と、パッと思い浮かべるだけでいくつかのタイトルと映像が頭に蘇えって来ますが、1979年の本作も言わずと知れた脱獄の名作であると個人的には思っております。やはり多少の着色は有るにせよ実話を基にした作品は生々しさが一味違うのか、初めて見た数十年前のTVの記憶が未だに残っている。もちろんこうして見直してみればかなり忘れてる部分も多かったりするんですけどね。主演はクリント・イーストウッド。マグナムをぶっ放した刑事もいよいよ囚われの身かと、その要塞とも思える刑務所に収容されて出会う人間とのやり取り。これが作品の面白さに貢献しているんじゃないでしょうか。地味なんですけどね。それがまたリアルで良い。思えば山路和弘のクリントは初かもしれませんが、全編吹き替えで楽しめるのは有り難く、同時に手に汗を握りました。
●chibigori’s voice●
日本統一っていうのを最近ちょっと見てるんですが、てっきり映画だと思ったんですけどね。そうしたら延々と続きがあって一部は劇場公開されてるって話なんですが、とにかく長い。しかし、これがカッパえびせんのように食べ始めると止まらなくなるんでしょうか、アクションも予算もチープな感じなんですが、つい見入ってしまうんですよね。所謂やくざ物ですが結構オススメですよ。