つくづくレクター博士の凄さを感じましたね。悪霊に取り憑かれたルーカス神父よりもさらに上の怖さを見せてくれましたから。久しぶりとなるジャンルです。2011年に公開された本作は、悪魔も神も半ば信じなかった青年が悪魔祓いに挑むという話で、派手な特撮やCGを駆使して怖さを押し出す作品とは一味違って、じっくりと解き明かすかのように進んで行く。そんな定番とは別の怖さが存在していますね。オープニングのテロップで実際にあったことを基にしたとのフレーズが、緊張感を煽ったりもしますが、全身に鳥肌が立って夜中のトイレをお母さんといっしょにってほどでもないので、ホラー入門には打って付けの作品と言えるかもしれません。主演はアンソニー・ホプキンス。相変わらず彼の演技にはさすがの領域で魅了されますが、今回は割と存在感は薄め。そのかわりに司祭のマイケルを演じたコリン・オドナヒューが作品自体を引き締めるような役割を果たしてくれます。抑揚も怖さも控え目な分、やや物足りなさも感じました。
●chibigori’s voice●
この映画の前にスティーヴン・ホーキング博士を描いた「博士と彼女のセオリー」を見たんですが、アップするのをやめました。理由は既に去年の1月にアップしていまして、タイトルはともかくレビューの重複は避けたいと思ってるからです。記事にしてなければ何度目でも良いんでしょうけどね。もちろん、これは個人の考え方なので、見た作品はアップする方向でもOKでしょうね。