洋画400本目となる記事は、以前から見たいと思っていた2018年公開の本作。ピアニストのドクター・ドナルド・シャーリーとその運転手兼ボディガードを務めたトニー・ヴァレロンガによるツアーの様子を描いたもので、事実に基づいたとのテロップが出ます。時代は1962年と古く、今ですら時々ニュースに出る人種差別ですからね。当時としては想像を超えたものだったに違いなく、その片鱗をこの映画では知ることが出来ますが、何とも言えない複雑な気分になります。これが白人同士ならばただの珍道中に終わってしまうのかもしれませんし、本作の場合も音楽旅行を垣間見るくらいで退屈と感じる部分も正直あるでしょうかね。いろんな意味で真逆な二人は宛ら水と油のような関係なんですが、時間の経過と共に徐々に歩み寄って行く。この徐々にというところが分かり辛い反面、心地良かったりもするんですよね。当然それを生み出したのは二人の俳優の演技の賜物ですが、白人の救世主ともとれる描写に批判もあるみたいですね。
●chibigori’s voice●
先月書き上げて製本したものを近所の人が読んでくれるということでお渡ししたんですが、読み終わったということで返却ついでに感想をいただきました。本を読むのが遅いという方が二日で読んだという言葉にまずは一安心ってところです。それと流石と思ったのは文中で使用したワードを調べてくれたこと。いずれSubブログの素人小説書館で紹介出来たらと思っておりますよ。