描かれているのは二人の教皇の交代劇なんですが、史実に色付けしたようなテロップが出ます。ただ、その史実とやらを知らないものには、どこがそうなのかさっぱりわかりません。ならばあとは淡々と見るだけ。と言っても、メインで登場するのはこの二人だけですから、知識や関心がない人には少々難解で退屈してしまうでしょうね。おまけに二時間越えですから、このまま深い眠りかと思ったら、神が手を差し伸べてくれました。そう二人の神の演技です。一見変哲のないやり取りも実に味わいがあって、本当に教皇なのではと錯覚してしまうほど存在感がありますね。ただ、欲を言えばオール吹替で見たかった。言語がいろいろあるせいか、字幕が横や下と、せわしなくて読み切れないことも数回。おそらくこれが難解度を高める要因の一つだと思われますが、仮に吹替であっても理解しきれるかは疑問。最低でも5,6回は見ないと無理かもしれませんね。