2016年に公開された本作は小野不由美の小説を映画化したもので、映画ではタイトルだけではピンと来ない人のためにかサブタイトルが付けられています。それからもわかるように不可解な現象が起こる部屋が描かれていますが、面白いと思ったのは怖い一辺倒の映画ではないということ。なぜそんなことが起こるのかということを、まるでブラタモリのようにいろんな場所でいろんな人に会い、調べていく。この辺りは怖さよりも歴史を辿る旅を思わせる。もちろん随所に怖さも登場しブルブルッと鳥肌も立ちます。つまりはメリハリがきいているってところなんでしょうね。緊張を緩ませておいてキュッと歯ぐきを引き締める歯磨き粉のごとく身体を強張らせる。竹内結子と橋本愛の二人が地味な印象で映画を引き立てています。大げさにして内容よりも目立ってしまうよりは好感が持てます。本作においては演技はどちらかというと二の次って思いましたから。
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