★気ままに自宅で映画観賞★

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野獣死すべし

          

 

享年40歳。ジーパン刑事から一気に駆け抜けて行ってしまった。しかし、一度ディスクを投入すれば、いつでも当時の彼に会える。1980年公開の本作も何度か見ているが、未だに日本映画の中で最も難解の一つとされるラストはわからない。恐らくこうだろうという解釈も見るごとに変化する。これは一生続くのかもしれない。原作は大藪春彦の同名小説で、映画化されるのは松田で三度目。ギラギラした野望に満ちた「蘇える金狼」とは異なり生気を失ったかの男が印象的だ。体重を10㎏以上落とし奥歯を抜くという役作りも得体の知れない存在感を醸し出す理由の一つで、何度見ても飽きることがない。それは相棒となる鹿賀丈史も同様で強烈な印象を画面から放つ。瞬時にして引き寄せる迫力の演技は注目ポイントだ。シーンによってはカルト的でもあり難解と言う文字を浮かび上がらせるのだろうが、間違いなく松田優作の魅力の詰まった映画ではある。

 

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