2022年の今年に公開された本作を見てまず驚いたのがクリント・イーストウッドの吹替である多田野曜平。確か運び屋でも同じであったと思いますが、もうかつての山田康雄が歳を重ねたとしか思えない。昔のイーストウッドの声を知る人にはたまらないだろうし、ごく自然に受け入れられる。そのためてっきり古い映画だと勘違いしてしまいました。この映画、とにかく見ていて心地いい。時間がゆっくりと流れていくような感じで、ついついリラックスしてしまいます。忙しないアクションも悪くはないでしょうが、時にはまったりとした時間を味わうのも良い。縁側でお茶を飲むようなひと時です。そしてぼんやりと庭の植木を眺める。監督と主演はクリント・イーストウッド。動きや役どころは所謂老人なんですが、様々な人との交流や時々出るユーモアがなんとも楽しい。人間、やはり人とのコミュニケーションは大事なんだと改めて感じた映画でしたね。
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