
公開は2024年で、1960年に起きた贋作の事件に倉本聰が長い構想を経て脚本を手掛けたとか。上映は二時間弱。全体を通して感じるのはほとんど抑揚がなく淡々と二時間の道を歩き続けるという印象。ただこれが不思議と飽きずに気が付いたら目的地に着いたってところでしょうか。謎めいたストーリーも興味を惹かれるところですが、それにも増してそれなりに御歳を召した俳優陣に目を奪われます。老けたという表現よりも味わいを増したという方が適切で、男性、女性共に色気を感じさせます。そんな彼らの演技についつい見入ってしまう。多くを語らず仕草や目、そして表情で物を語る。物静かに流れて行く時間がちょっと心地良くもありますね。ただ、単純そうで難解な奥深さもあるので、見終わってもスッキリという感じではありません。もちろんこれは個人差があるので、大いに楽しめたという方もおられるはず。一つの絵を見ている映画ですね。
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