劇場公開を断念しAmazonビデオに公開権が売却された本作は2021年に配信という形で世界にお目見えしました。SFにドンパチを加えたアクション映画でエイリアンも登場と欲張った仕様です。見せない手法からこれでもかという登場シーンはシリーズの「エイリアン」を彷彿させたりもしますが、もったいぶってる時点で嫌な予感もチラホラ。それを辛うじて堰き止めているのは映像のクオリティでしょうね。従って違った意味で勢いが出るまでは別の闘いが繰り広げられます。そんな心配が杞憂に終わった時点ですっかり物語に引き込まれているわけですが、迫力も十二分で何よりテンポも良くてスリリングです。ヒーローに家族の絆もお約束ではあるものの、そのさじ加減がちょうどいい。このあたり大袈裟になると緊迫感など壊してしまいますからね。二時間強と言う時間を感じさせない展開になかなか面白い映画を見られたという満足感を得られました。
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