
タイトル通りの93分で九分九厘が施設内、つまりは塀の内側の映像となっていて登場人物はすべて男性。たいていこの手の映画では事件の回想シーンなどで女性が登場したりもするのですが影すらもありません。原作は花輪和一の漫画で、銃砲刀剣類不法所持で逮捕され服役した経験が基になっているとのことで、獄中生活が生々しく描かれていて、ついつい見ている側も知らぬ間に受刑者の一人になっているような気がしてきます。ただし、映像に妙な明るさがあるからなのか、どんよりとした重さが無く、むしろどことなく爽やかさすら感じられます。どんな生活を送っているか、食事はどうなのか、主演の山崎努の語りと受刑者たちとのやり取りが時にちょっと微笑ましくも感じられ、普段目に出来ないシチュエーションということもあって飽きずに見入ってしまう不思議な魅力があります。寝たい時に寝て、食べたいものを食べるのが贅沢にも思えますね。
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