★気ままに自宅で映画観賞★

  あれこれ好き勝手に映画感想。カクヨムでもあれこれ執筆活動中。

ゼロの焦点(1961)

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松本清張の中ではかなり有名な作品でその名前も知っていましたが、
未だ見ていなかったのが1961年の「ゼロの焦点」です。
言い訳がましく書けば、モノクロ映画は好んで見なかったと言うのが
一番の理由でしょう。今更これかと言われそうですが・・・。

能登へは何度もお邪魔し、舞台となった金剛のヤセの断崖へも
数回足を運び、そのヘリから下を見下ろしたこともあります。
有名スポットですからね。たまたま観光で立ち寄ったら
ゼロの焦点の舞台だと記されていた。記憶がリンクしました。

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最後に行った時には崩落などの理由から簡易的なフェンスが
設けられて際に立つことは出来なくなりましたが、北陸を訪れたら
こちらに足を運んでみるのもいいかと思われます。
舞台や自殺の名所云々抜きにしても一見の価値のある場所です。

産まれる前の映画でモノクロですからね。特に暗いシーンになると
多少の見づらさはある。ただ、そのモノクロならではの暗さや
コントラストが怖さを倍増させているようにも思えますね。
私の知らない昔の能登。映画の中では観光と言う雰囲気はない。

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推理作品であるゼロの焦点。意味はうかがい知れませんが、
割と早い段階から見ている側に緊張感を与えてくれる。
掴みは良い。そして掴んだまま延々と進行していく感じです。
出演は久我美子、そして高千穂ひづる。映像に無駄がないのが良いです。

短過ぎず長すぎずと言った時間もまた良しでしょうか。
さすがに知らない役者さんも多いですが、古い映画ではよくあること。
カラーのリメイク版もあるようなので、記憶が冷めないうちに、
オリジナルと比較しながら楽しむのもいいかもしれませんね。