★気ままに自宅で映画観賞★

     映画の感想+αを気の向くままに綴っております。

愛情物語

イメージ 1


また一人渋い俳優が亡くなりましたね。渡瀬恒彦。ここで紹介した映画の
中でも、激動の1750日や復活の日等々に登場する渡瀬恒彦は好きな
俳優の一人でもありました。どちらかと言えば地味な方かもしれませんが、存在感は十分。出過ぎず引っ込み過ぎない。玄人好みの役者でしょうね。

そこから漂うのは優しさに同居する強さ。それでいて孤独のような寂しさ。
多臓器不全により都内の病院で死去したとのことですが、まだ72歳です。
さらに渋みを増した渡瀬の味のある演技を、まだまだ見られると思ってた
だけに残念でなりません。心よりご冥福をお祈りいたします。ありがとう。

イメージ 2

久々の花金だったので、仕事帰りはレンタルショップに寄って映画の物色。
そこで手にしたのがこの「愛情物語」です。1984年の角川映画で、主演は
原田知世。原田にとって二本目となる作品ですが、見てみたら渡瀬恒彦
良い役どころで登場している。偶然とはいえ不思議な巡り合わせですね。

ミュージカル映画を思わせるオープニングが衝撃的です。邦画の新しい
幕開けのようなこじゃれた印象を受けました。それと感じたのは原田が
とにかくボーイッシュだと言うこと。そして、ここまで踊れるのだとも思った。
途中に挟むダンスシーンはインパクトこそありますが、個人的には余分。

イメージ 3

TVで見てる映画の合間に流れるCMのようで、ストーリーに水を差します。
ふと思い出したのは、女性三人組アイドルのスターボー。懐かしいですね。
時代の先を行き過ぎて短い活動で終えたB級アイドルですが、この映画の
ダンスもそれに近いものがあるのではないでしょうか。噛み合いません。

原田の魅力の一つはその素人っぽい演技ですが、この作品でも十二分に
それを発揮しています。それと対比するかの渡瀬の円熟味のある演技が、ミスマッチのようで逆に面白い。母の仲道治子役の倍賞美津子も同様。
さすがと言った演技で脱線しかけた電車を元のレールに戻していますね。