マグニフィセント・セブン
時間も少しばかり経ってるし陳列場所も変わったので、そろそろ準新作に
なったかと思ったものの、発見すればやはり新作のまま。ただ、一週間に
期間も伸びていたし、せっかくの連休ですからレンタルすることにしました。
それが「マグニフィセント・セブン」で、前々から気になっていた西部劇です。
1954年の七人の侍を基に製作されたウェスタン。それが荒野の七人で、
それをリメイクしたのが2017年に日本で公開された本作。大が付くほどのお気に入り映画のリメイクとあって、その出来具合は公開される以前から
気になって仕方がなかった。反面、どこか冷めた部分もあったでしょうか。
期待と不安が入り混じった状態で、見始めてまず思ったのは映像の違い。さすがに新しい映画ですから荒野の七人とは違う解像度が感じられます。
時代もだいぶ違いますから、当然と言えば当然なんですが、新しい中にも古い西部の時代を匂わせているところは立派で、映像的には好印象です。
戸惑う点もあります。それはヒール。つまり悪者側です。七人の侍も荒野の
七人も農民を襲う山賊が相手となりますが、今回の話はちょっと違います。
もっとも、全く似たような設定では面白味に欠けると言う狙いもあったとは
思いますけどね。台詞にしても男臭い荒野の七人のキャラよりもワイルド。
音に関しても新しいですから不満は特になし。ただし、音楽がいかんせん
寂しい気がしてなりません。荒野の七人の場合はシーンを盛り上げるかの
エルマー・バーンスタインの音楽がとにかくマッチして感情を煽ってくれた。
それも様々なシーンでです。その分、最後に流れた曲は予想外でしたね。
七人のガンマンの設定なども多少違う所はあれ、荒野の七人として見ずにマグニフィセント・セブンとして見れば、まんざら悪い出来ではないと思う。
ユル・ブリンナーにあたるガンマンがデンゼル・ワシントンで、声優は大塚
明夫。渋い声でリーダーたる存在感は十分。ドラマがもう少し欲しかった。