●ワイルド・スピード MAX
●LOOP/ループ - 時に囚われた男 -
●ジャック・リーチャー NEVER GO BACK
●パシフィック・ウォー
●ドクター・モローの島
●ミスペレグリンと奇妙なこどもたち
●美女と野獣(イタリア/スペイン)
●BFG:ビック・フレンドリー・ジャイアント
●ワイルド・スピード MEGA MAX
●アンストッパブル
●Mr.&Mrs.スパイ
●テイキング・アース 地球侵略
以上の12本。そしてこの中から選んだMy Academy Awards は

●パシフィック・ウォー(USS Indianapolis:Men of Courage)
見返しているワイルド・スピード以外の10本は初物で、すべて洋画になったが、帯に短し襷に長しと言うのが率直な感想。さながらワイルド・スピード内でのバトルのようだ。その中でゴール寸前で飛び出したのは2016年のアメリカの戦争映画、パシフィック・ウォーである。正直、タイトルはもう少しなんとかならなかったかとの思いはあるが、内容自体は全編を通して見応えはあるし何よりも考えさせられる映画だ。娯楽作品ではないので決して楽しくは無く全体的に重い。テーマが戦争なのでそれも止む無しであろう。日本との戦争終結のため原子爆弾を運搬するインディアナポリスの極秘任務。その艦長だったチャールズ・B・マクベイ3世を演じるのはニコラス・ケイジ。見ていて思わずジョーズの船内の会話が蘇ったりもしたが、まさかこの映画で日本の潜水艦、さらには回天が見られるとは思わなかった。日本の伊58潜水艦艦長の橋本以行役は竹内豊。さすがに伊58や回天の映像は凝ったと言う表現までには至らないが、メインがインディアナポリスであるのでこの位でも不満ではない。もっともこの映画の本質は映像よりもストーリーだと余韻の中で感じるはずだ。特に日本人としてはもし・・・。と言う言葉が頭に浮かぶ。パシフィック・ウォーに続いての映画は何かと問われれば、全体的にスリリングで楽しめたジャック・リーチャーと派手なカーアクションで娯楽度満点なワールド・スピードMEGA MAXを挙げたい。どちらも痛快という領域になるのでご近所と相談しながら大音量で堪能したい。ちなみにジャックリーチャーはアウトローの続編で、MEGA MAXはワイルド・スピードのシリーズ5作品目となる。ワイスピに関しては過去の作品を見ていた方が頭の中でスムーズに展開するだろうが、ジャック・リーチャーはそのまま見ても割と不自然さは感じられない。そして、その2作品を追従するのはミスペレグリンとBFG、アンストッパブルか。ミスペレグリンはダークな色合いではあるものの、BFGと共にファンタジーな分野なので、どちらかと言えば心穏やかに観賞できる。一方、実際の暴走事故を題材に作られたアンストッパブルはリアルな緊張感が見所だろう。ただし、そのリアル度を追求するするが故、圧倒的な迫力と言う点では今時の映画とは比較にならず、どうしても昼過ぎにやる映画の印象は拭えない。テイキング・アースやLOOPについても同様。ただし、この二つの作品については面白さが二分する。前菜は美味かったが次第に味に疑問符が付いていくのがテイキング・アースで、噛むほどに味わいが出て来るのがLOOP。意外と言っては失礼だが、低予算の割にこのLOOPはそこそこ楽しめる作品ではある。
以上、My Academy Awardsでした。