
公開は2025年。原作は筒井康隆の同名小説で、本作は全編モノクロ撮影されています。見始めた時はてっきり古い映画なのかと思いましたが、それにしてはフィルターでも通したかのように映像がクリアですし、キッチンの蛇口の形状などに新しさがある。さらに炊飯器や洗濯機、PCとだんだん時代が浮かび上がって来ます。それでも建物や日常などは昭和の雰囲気満載ですから妙な新鮮さを映像から感じるのではないでしょうか。物語はそれこそが日常で淡々と進んで行き、飽きてしまいそうなんですが、不思議な魅力とでもいうのか、ついつい見入ってしまうんですよ。主演の長塚京三がさすがというのか良い存在感で見るものを惹きつけます。タイトルをどうに取るのか。これがやや難解な部分でもあり、物語の展開によって首を傾げたくもなりますが、正直見る人に委ねという感じなんでしょうかね。分かったような、わからないような、そんな一作でした。
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