朝井リョウの原作は一回読んでいるんだけどさ。印象薄と言うのか数日もしないうちにスーッと頭の中から消えちまったのは覚えているよ。それからだいぶ経ってるから今読んだら初めてのように新鮮に味わえるかもしれないな。ただ、記憶から早々に消えるような話は映像になった方が分かりやすいんじゃないかって映画ではたまにあるからちょっと期待もしたんだよ。だけどなんて言うのか、本と一緒でさ、淡々と時間だけが進んで行く感じだよな。スーツとか着て就活とかやってたとか、そんな経験がちょっと前にあったとかならもっと入って行けるのかもって思ったりもしたけど、結局のところ俺にはさっぱりでさ、何者ってよりも映画そのものが何物って言いたくなるな。強いて言うなら97分って時間に救われたんじゃないかって。それでもだいぶ長く感じたけどさ。そのくらいだからきっとこの2016年に公開された映画も数日中に忘れる気がするな。
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