★気ままに自宅で映画観賞★

  あれこれ好き勝手に映画感想。カクヨムでもあれこれ執筆活動中。

ニセ札

イメージ 1


朝飯前ならぬ昼飯前に見たのは、お笑い芸人である木村祐一
第一回監督作品の「ニセ札」です。監督やったんだと知ったのは
後の事ですが、見ようと思ったきっかけはそのタイトルでしょうか。
天国にいちばんとは別の意味でなぜかそそられます。

話は戦後間もない頃となりますが、作品が2009年とあって
天国にいちばんよりも当然映像は綺麗で霧が晴れたかのようです。
音声も5,1となっているので突如後ろから声が聞こえたりして、
見ている時代とのギャップが面白かったりしますね。

イメージ 2

1950年に起こった偽札事件をモチーフとしているこの映画。
和紙産業がさかんな小さな山村で教師をしているかげ子のもとへ
元教え子のシンゴが訪れる。それは偽札を製造する計画の提案だった。
教師の佐田かげ子を演じるのはベテラン女優の倍賞美津子

犯罪には違いありませんが、妙にワクワクするのはなぜでしょう。
そんなことが出来たらなどと心の奥底にある願望でも
くすぐられるのかもしれませんね。小判をかじったら割れた。
時代劇でも目にするニセ金。昔から現代まで消えることはない。

イメージ 3

時代が変わってその手法が変わっても、現物を作るのが手っ取り早い。
ヒトラーの贋札やアニメ、カリオストロの城でもニセ札は登場する。
人間が作った鍵なら開けられると語った鍵屋が以前TVに
出てましたが、札も作れなくはない。それがこの映画でしょうね。

突っ込んだ作り方等の見せ方は、太陽を盗んだ男にも通じる。
犯罪とわかっていても、映画の中の時代背景とか見ると、
そんな気になってしまう。現代でもそれは一緒かもしれませんが。
もうちょっと長くてもいいかなと思わせる一本だったでしょうか。