★気ままに自宅で映画観賞★

  あれこれ好き勝手に映画感想。カクヨムでもあれこれ執筆活動中。

ヴァチカンのエクソシスト

          

 

日本での上映は2024年。当時はオカルトと言われ多くの人を震え上がらせた同様のタイトルからちょうど50年になります。関連性はありませんが、やはり金字塔と言われた映画から見ると怖さ、出来栄えなどからして物足りなさを感じてしまいますね。当時は特撮。現代はCGを駆使しているにも関わらずです。当然のことながら新しい分、映像は奇麗です。ジャンルとしてはホラーですが、どちらかというと悪魔祓いをする神父の方が存在感、貫禄が悪魔よりも勝っているせいか、見ていても妙な安心感があってそれが怖さを打ち消している気もします。従って怖いのは見てみたいがと躊躇している人には入門編としてお勧めの映画とも言えるでしょう。ストーリー的には悪いものではありません。その神父の人間性や奮闘ぶりが見る側に勇気やエネルギーを与えてくれます。生涯に数万回の悪魔祓いをした実在のエクソシストですからね。チェックしておきたい。

 

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ムーンフォール

          

 

上映時間は130分。監督は「インディペンデンス・デイ」「デイ・アフター・トゥモロー」などのパニックアクション大作で知られるローランド・エメリッヒとなれば期待度は自然と上がる。公開は2022年。ただし日本では公開が変更され配信に切り替わったとのこと。オープニングはSFパニックという掴みで画面にグイと引き寄せられる。さすがに近年の作品だけあって映像も文句なし。ただ、何か先を急ぐかの展開にやや戸惑いも覚える。全体を通して様々なものを詰め込み過ぎた感があり、楽しむというよりも脳の処理が追い付かなくなるほどだ。それでいて妙に展開が読めてしまうあたりが怖さを半減させているようにも思えて、パニックでありながらもどこかで安心して見ていられる映画でもあるだろうか。興奮し気分も高揚していく。そんなテンションが欲を言えばもっと欲しかった。出来栄えによってはBDでもと思ったが、今回はそこまでは無い。

 

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風の又三郎

          

 

公開は1940年ですからもう80年以上前ということになります。近年は高齢化も進んで長寿の方々も元気ですから、当時ご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。小説は一度だけ読んだことがあります。独特の世界観と言いますか、現代の小説ばかり読んでいると妙に新鮮であり、同時にやや戸惑ったりもするでしょうか。モノクロでかなり古い映画になるので映像も音声も時代を感じさせますね。ひと昔前のブラウン管テレビでは潰れる部分も多かったに違いありません。それでも映像はなんとかわかるものの、音声に付いては聞き取れない箇所も多々あります。ヘッドホンのボリュームは高めであってもその状態ですから、あとはもう雰囲気で感じとるしかありません。驚いたのは特撮があったことですかね。さぞ当時としては斬新だったんじゃないでしょうか。これ以降、三作くらい作られているので機会でもあったら見てみたい気もします。

 

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すばらしき世界

          

 

二時間強って映画なんだけどさ。無駄な時間がないっていうか引き込まれたな~。ムショを出た男の生きづらさや生き様が訴えかけて来るんだよな~。特筆すべきはやっぱり役所広司だろうな~。上手いなんて思うのは見終わって少し経ってからだよ。始まった早々から終わりまでその人にしか見えね~から。演じてるって次元じゃね~な。それと見ながらひょっとして実話なんじゃね~かって思ったりもしたんだけどさ。どうやらモデルになった男がいるみたいだな。話がリアルで生々しいのもあるせいなんだろうな。だからより染み入るって感じがするんだろうな。こりゃ見た方が良いって人に言いたくなる映画だったよ。これぞ邦画って感じでさ。公開になったのは2021年ってことだよ。役所は言うことなしだけど、彼を取り巻く役者陣の演技も評価しておきたいね。出しゃばり過ぎないけどしっかり存在を示しているんだよ。もう一度見たくなる映画だよな。

 

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オペレーション・フォーチュン

          

 

やっぱり華があるわよね。誰ってそりゃジェイソンよ。ステイサムでも良いんだけど。出た瞬間に見惚れるわ。加えて山路和弘の声が重なったりしたらもう失神寸前。ファンならわかるわよね。アクションありのスパイものだもの。彼の本領発揮って感じでしょ。銃なんか構えても絵になる。おまけに世界のあちこちで活躍するんだから、スケールが違うわ。もうこういうのは日本じゃ出来ないし、彼に匹敵する俳優がそもそもいないって話よ。上映時間はだいたい二時間。公開になったのは去年の2023年だから映像も奇麗なのよね。奇麗って言えば一緒に活躍したオーブリー。女性から見ても魅力的よね。スタイルも抜群。維持するのも大変そうよね。そりゃ私なんか横になってお菓子食べて映画見ているだけだからスタイルなんて口に出すのもこっぱずかしいんだけどね。テンポもよくて面白かったけど個人的には映画スターの彼は邪魔な感じだったわね。

 

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自転車泥棒

          

 

有名なタイトルなのでいつかは見たいと思っていました。ただ、この手の古い映画は大半が字幕なため、なかなか手が伸びないんですよ。字幕をまったく見ないってわけじゃありませんが、そこまで見たいという気持ちはなかったのかもしれません。そうした時、吹替の文字を目にして、ならばと視聴することに。制作されたのは第二次世界大戦後でイタリアでは1948年。日本では50年に公開されています。この40年から50年にかけてイタリアで盛んになった潮流をネオレアリズモというらしく、その映画の代表作の一本に本作はなっているようです。映像はモノクロである程度は覚悟していましたが、思っていたほどは悪くありませんでした。内容はタイトルを見れば一目瞭然。それで面白いのは主役にあたる二人は職業俳優ではなく素人を起用したとか。もちろんそれを知ったのは見終わってからで、古いローマで展開される話を食い入るように見てましたよ。

 

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ケイコ 目を澄ませて

          

 

プロボクサーである小笠原恵子の自伝が原案となっている本作は約100分の上映時間で公開は2022年。女性のボクシングというと「百円の恋」を思い浮かべる方もおられるだろうが、恋心からダイエット、そして時折笑いを交えながら成長していく等々の宛ら映画らしい抑揚は本作にはない。分かり易く言えば平凡に、そして淡々と過ごしていく様が描かれていて、そのリアルな世界観が本作をより身近なものに感じさせる。ただし、それはあくまで生活の風景というだけであって、耳が聞こえないボクサーである彼女の奥底にある苦悩を察することは容易ではないだろう。どこかにある光を追い求めて薄暗い道をさ迷いながら歩いていく彼女の葛藤は見ている側に絶えず何かを訴えかけて来る。はたして彼女の進むべき道は何なのか。問いかけるかのエンディングは見方によってはその答えを考えさせる時間なのかもしれない。すべてが無になるかの余韻が良い。

 

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