★気ままに自宅で映画観賞★

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優駿 ORACIÓN

          

 

宮本輝の小説を映画化したのが1988年に公開された本作。競走馬のことはほとんど知らないため、新鮮に見ることが出来ましたが、実際のところそのご苦労は上映時間だけではホンの僅かでしかないでしょう。北海道ならではの美しい風景と広々した台地で走る馬はさすがに絵になりますね。誕生からダービーまでを描いた物語は同時に親子愛も盛り込まれています。馬もそうですし人間も同様。そのためか牧場の親子を演じるのは本物の親子で、緒形拳緒形直人。さらには仲代達矢に名わき役でもある田中邦衛と贅沢な顔ぶれ。台詞のない数秒少々の表情に目が奪われてしまいます。さすがにこのメンバーですと若手の演技が物足りなく感じてしまうのは致し方がないでしょうね。若さというのは出ていましたが。やや出来過ぎと言った終わり方でしたが、何か万々歳じゃないところが、うまくバランスを取っていたような気もします。心に染み入る一本です。

 

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