★気ままに自宅で映画観賞★

  あれこれ好き勝手に映画感想。カクヨムでもあれこれ執筆活動中。

絆 -きずな-

          

 

邦画の10本に2本は出ているんじゃないか。それどころか最近ではチャチャッとラーメンまで作っちゃう役所広司と今や世界へも進出している渡辺謙の共演はある意味贅沢な感じがしますね。公開は1998年ですから二人ともまだまだ肌に張りがあって化粧のノリも良さそうです。原作は白川道の小説「海は涸いていた」でタッチはハードボイルド。ビシッとスーツを着こなした役所がその匂いをプンプンさせます。エプロン姿とは大違いです。いかにもやり手の社長という雰囲気を漂わせていますが、裏社会にも通じている。そのせいか当初は任侠物かとも思ったりも。ただしそれは当たらずとも遠からずでしょうか。一方の渡辺謙は捜査一課の刑事でこの二人の会話のシーンなどは見せどころですね。時間を追うごとに解けなかったパズルが組み合わさっていく感じがまた良くて、約二時間という時間がそれほど長くも感じられません。名優の共演をお勧めしたい。

 

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女子ーズ

          

 

ハイ!またお会いしました。今回は戦隊ヒーローが女子という話なんですね~。今までも、ハイ!ありました。ただせいぜい一人か二人。それが今回は全員が女子なんですね~。だからなのか怪人が現れても野暮用で来ないなんて女子もいたりしてそれが生々しいんですね~。特に怪人を前にしたガールズトークにはついつい笑っちゃいます。もう脱力系コメディって造りでナンセンスと思いながらも見ているうちに自然と力抜けます。出来なかった足の開脚が出来るようになります。四十肩で上がらなかった手も知らない間に上まで上がってます。公開は2014年なんですね~。当時人気だったのは桐谷美玲ちゃんですが、その後は他のメンバーもブレイクして今では豪華すぎるメンバーとして続編は無理だなんて話も出るくらいですから、これはある意味見ておいても損はない一本かもしれませんね~。ただし保証はしませんよ。ハイ!それではサヨナラ、サヨナラ、サヨナラ。

 

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流れ星が消えないうちに

          

 

つい先日原作を読了し、映画化されていたことを知り視聴することにした。原作は橋本紡の小説。物語のほとんどが日常を描いていて、水のように喉を通る。悪く言えば味気ないとなるのだが、その理由の一つに抑揚が控えめということもあるのだろう。淡々と進んで行く物語と映像にするとどうなるのか。これが一番の興味を引いたところでもあり、期待した部分でもある。見始めてまず思ったのは、この手の小説は映像化した方が理解しやすいということ。視覚と聴覚とで情報を得られるため、脳の中で描こうとしている苦悩が時間を追うごとに鮮明になっていく。映画によっては作風をガラッと変えることも珍しくはないが、本作に関してはほぼほぼ原作に忠実な仕上がりになっているような気がした。公開は2015年。個人的には父親役の小市慢太郎がいい味を出していて、その表情についつい見入ってしまった。中心的な若い男性二人の影を薄めるほどだ。

 

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シン・ウルトラマン

          

 

さすがに云十年も経ったんだなと画面を見て思ったわい。なんでもシンなんてのが巷では流行ったらしいがの。ワシなどはついインドの猛虎とか新しいところじゃと南斗聖拳の使い手を思い出すがの。いずれにしても子供の時にこんなのを見たらさぞかしぶっ飛んだことじゃろう。すべてシンかというとそうでもないところがまた憎いんじゃ。当時を思い出させるシーンもちゃんと盛り込んであって、このあたり往年のファンも大事にしてるって思ったわい。胸の辺りの飾り物がないのには驚かされたが、背中のファスナーがないところも含めてシンってことなんじゃろう。それにしても大盤振る舞いじゃった。これでもかと怪獣が出て来る。もっとも怪獣よりも巨大化した長澤まさみの方が驚いたがの。真上を歩いていく時なんかはついつい見上げて脈拍が上がったもんじゃ。婆さんの視線を感じて慌ててお茶を飲んだがの。2022年の映画はまさにシンだったの。

 

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レオン

          

 

原作は漫画らしいです。つまりはその実写化。タイトルだけを見ると洋画の名作を連想させますが、こちらの場合、男女が入れ替わるという話で緊張感は一切ないコメディとなっております。時間も約100分と短め。しかし、それがまたちょうどよく、肩を震わせ声を出して笑えるリラックスタイムを満喫できます。くだらないと思いつつもお勧めしたくなる一本であることは確か。入れ替わるのは韓国出身のカン・ジョン。日本での芸名は知英でアイドルグループのKARAのメンバー。ちなみにこれが彼女の劇場公開映画初主演となるとか。抜群のスタイルを武器に蟹股で歩く、そして食事の後に楊枝でシーシーと、まるで別人のごとく見せてくれます。対する男の方は竹中直人。もうこれは水を得た魚状態ですね。それゆえ女性側が心配だったわけですが、むしろ負けてないのが立派。公開は2018年。面白い映画を見られた。そんな満足感が残る映画でしたよ。

 

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クローズド・ノート

          

 

原作は雫井修介の小説。一度だけ読んでおります。と言っても覚えているのは万年筆のことと、そんな!というラスト。しかし、映像を見ることで朧気に消えかけた物語が鮮明に脳裏によみがえってきました。と言っても2007年に公開された本作では登場人物やストーリーは少々変えてあるとのことで、これは映画あるあるとも言えますね。正直、万年筆の下りの部分はこの程度くらいの方がスッキリしていて良い。原作ではかなり突っ込んだ専門的な話も多く出るので、詳しくないものとしては足を踏み入れるどころか小説の敷居を跨いで中に入って行けない気もします。主演は沢尻エリカ伊勢谷友介。この舞台挨拶の時に問題発言をして話題になりましたが、作品中の彼女はとにかく一途で清楚な雰囲気が前面に出ていて、挨拶の人物と同じなのかと思ってしまう程です。二時間を超える映画ですが、時間を感じさせない出来栄えでとにかく心に沁みましたね。

 

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解夏

          

 

このタイトル読めますか?お恥ずかしながら私は読めませんでした。もとになったのは、さだまさしの短編小説とのことで、(げげ)と読むそうです。勉強になりますね。意味は調べてみてください。さだまさしとあって、彼の故郷の長崎の言葉、風景などがたっぷりと詰め込まれていて、その中に男女の純愛が描かれています。視力を失う病気になった男性、そしてそれに寄り添う女性。それぞれの苦悩が時間を追うごとに深くなっていく。実際、想像したところでどこまで理解できるかわかりませんけど、こんな病が突然来るのだなということにも驚かされました。主演は大沢たかお石田ゆり子。公開になったのは2004年ですから20年前ってことになりますね。どちらも若々しく一言で爽やかな印象です。特に激しいシーンもなく人間ドラマなどを交えて物語は淡々と進んで行きます。それゆえ、時間が経過するほど染み渡るように心に響いてくる映画でした。

 

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