★気ままに自宅で映画観賞★

  あれこれ好き勝手に映画感想。カクヨムでもあれこれ執筆活動中。

星めぐりの町

          

 

なんとなしに選んだんじゃが、奇しくも震災関連の映画になってしまったわい。こちらは東日本のその後を描いたものじゃが、まだまだ10年からの時間が経ったとはいえ気持ちに癒えはないじゃろうし、今回の石川のこともあるからのぉ~。見ていてとにかく胸にずしっとした重みを感じたわい。被災された方々にはこの場を借りてお見舞い申し上げると共に一日も早い復興を願っとります。さて映画の方は震災で心に傷を負った少年の話なんじゃが、主演は小林稔侍。主役を脅かす名わき役って印象が強いのは確かじゃが、これが初主演の映画なんじゃとか。意外という感じもしたのぉ。物を言わず表情や振る舞いだけで語る。そんな彼の魅力が今回も随所に見られて、さながらひとり舞台といったところかのぉ~。公開になったのは2018年で100分ちょっとと時間も短め。じゃから映画というよりもドラマスペシャルって感じじゃったろうか。壇蜜もえがったよ。

 

🦍本日のマイページ🦍

kakuyomu.jp

壁あつき部屋

          

 

1956年に公開された本作はBC級戦犯の手記を取材して制作された映画であるが、当時の対米感情を配慮してその公開を三年間延長されたのだとか。反戦色が強い映画ならではだろうか。映像はモノクロでさすがに古いためお世辞にも良いとは言えないが、音声は割と普通に聞くことが出来る。無実でありながら戦犯として投獄といういわゆる戦争犠牲者の手記がベースになっていて、見るほどにその理不尽とも言える内容が伝わってくるようだ。ただし、あまりにも奥が深く一度見た程度では、その神髄の部分まで読み取るのは難しいかもしれない。のうのうと暮らす現代人にはあまりに非現実的という理由もあるだろう。拘置所に入れられた人間が抱える苦悩が特殊撮影によってよく表現されている。当時の年代を考えるとこれは驚かされる点だ。上官の命令と密告で重労働終身刑になった男が母親の死によって一日出所を許される。この辺りは見せ場と言える。

 

🦍本日のマイページ🦍

kakuyomu.jp

レイクサイドマーダーケース

          

 

マーダーケースという意味は分かりませんが、原作は東野圭吾の「レイクサイド」でだいぶ前に読んだことがあります。それほど厚い本ではなかったものの印象薄だったのか記憶はすでに曖昧です。公開は2005年ということなので映像はそれなり。だけどこの物語に今時の鮮明の映像は不要とも思いました。このくらいが雰囲気が出る。役所広司柄本明と言ったベテラン俳優陣がとにかく見せてくれます。別荘で殺し、加えて薬師丸ひろ子も登場するので、つい「Wの悲劇」を思い出し頭が混乱しましたが、どういう状況で何が起こってと何を訴えたいのか、そんなところが映像からよく伝わって来て映画自体はなかなか面白かったですね。自分だったらどうするのか。そんなことも考えながら見ていました。なるほどと思った時には唸ってしまう。そんな映画です。年内は無理としてももう一度本棚に置かれた原作を読んで見ようかという気になりましたね。

 

🦍本日のマイページ🦍

kakuyomu.jp

#マンホール

          

 

奇しくも脱出するような映画が続きました。加えて自らのオペ。それも太腿というのだから偶然ながら違った怖さがありますね。2023年の本作の主演は中島裕翔。酔っぱらって空いていたマンホールに落ちる。あとはどう出るか。一見するとそんな単純なストーリーをどこまで面白く見せるかって感じでしょうが、それではあまりに芸がないというのが製作側の意見でしょう。確かに面白いのは落ちてからで、そこからの展開は想像を超えるものでした。結婚を明日に控えた好青年からの変わりようの演技はなかなか素晴らしく見せてくれます。SNSを上手く駆使するあたりは今時って感じですかね。そんな便利な反面、この映画では怖さも教えてくれる。そして終盤の思わぬ展開です。99分と映画としては短めながら見応え度は悪く無く、見ているうちにグイグイ引き込まれていきます。限られたセットと少ない登場人物。それでも面白い映画は作れるんでしょう。

 

🦍本日のマイページ🦍

kakuyomu.jp

白夜行

          

 

東野圭吾原作の文庫本はズシリと重く寝ながら読んでいると危険なくらいです。現在、しばらくぶりに二度目を読んでいまして2011年公開の映画も二度目になります。2009年には韓国で一足先に映画化されています。こちらも以前見たことがありますが、出来栄えは良い。むしろ日本版よりも良いのではと思ったくらいです。ただ、読んでる本が最終に近い事や、一度映画も見ているということもあって、初見よりも映像への入り込みは良く、149分の時間すら短く感じられます。主演の堀北真希さんも怪しい美人という雰囲気をよく出していて、存在感がありましたね。さすがにあれだけの長編ですから、端折ったり設定を変えたりしないと二時間強には収まらないわけですが、それでもうまくまとめてあったんじゃないでしょうか。ドラマや舞台にもなったヒット作です。じっくりと腰を据えて読むには相応しい一冊、そしてお勧めしたい一本だと思います。

 

🦍本日のマイページ🦍

kakuyomu.jp

MONDAYS / このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない

          

 

副題で引っ張ろうなんて意図が感じ取れますね。とにかく長いです。ただし映画そのものはそれほど長くもありません。いわゆる位置づけ的にはB級ってことになるんでしょうが、良い感じで箸休めになるんですよ。時間を繰り返す映画は他にももちろんあって、そんな映画を思い浮かべていると話の中にちゃんと出て来る。つまりはそれらよりも当然新しいということになります。公開は2022年の10月。ちょうど一年前くらいですかね。仕事とかに行ってると毎日似たような繰り返しで、気付くとひと月が終わっている。これは誰もが感じるところじゃないでしょうか。それをコメディタッチで描いたのが本作ってことになります。登場人物も同じ社内だけと少ないものの、似たようなシーンを何度か見せられても意外とこれが飽きないんですよ。次にどうなっていくのかという期待を感じさせるからなんでしょうね。それをどう抜け出すのかも面白かったです。

 

🦍本日のゲストページ🦍

azm57.hatenablog.com

セーラー服と機関銃 -卒業-

          

 

こういう映画はそっとしておいて欲しいっていうのが率直な感想かしら。角川映画40周年記念作品なのはわかるけど、あの頃の栄光にすがっているようでなんだか寂しさも感じちゃう。橋本環奈ちゃんは可愛らしいし、映画初主演だから贔屓目に見たいけど、やっぱりある程度の線引きがしてあってそれ以上は踏み込めないって演技を見て思っちゃったわ。一生懸命なのは伝わってくるんだけどね。映画そのものがコメディタッチだし、シリアスな演技も不要なんでしょうけど、何かが物足りないって感じね。もちろんそれは彼女に限った話じゃなく、いろんな部分から見えて来ちゃうのよね。やくざとお笑いってこの相反するところがこの映画の魅力なんでしょうけど、このバランスが難しいところね。間違えるとどっちつかずで中途半端になっちゃう。2016年と驚くほど古くないので映像はそこそこ奇麗。でも二時間近い時間は必要だったのかって思ったわ。

 

🦍本日のマイページ🦍

kakuyomu.jp