★気ままに自宅で映画観賞★

  あれこれ好き勝手に映画感想。カクヨムでもあれこれ執筆活動中。

新・極道の妻たち

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ゴジラは昭和が面白い。極妻の岩下志麻を見て、ついそんなフレーズが頭に浮かびました。見もしないでこう書くのもあるいは食わず嫌いなだけであって、他の出演者に失礼だろうと大ヒットした高島礼子版も、そして一作だけとなった黒谷友香版もすべて見たのですが、見ることによってその思いは強まるばかり。喋り云々の話もあるようですけどね。普段あまり耳にしてないせいか、そのあたりについては全く気になりません。むしろそのトーンまでもが岩下の存在に繋がるような気がします。内面から滲み出るかの凄味と気品を伴った色気。今回は高嶋政宏に対し母親の弱さも垣間見せるわけですが、ぶっちゃけ目立ったやくざらしいキャラが少ないことや、派手ないざこざも終盤とあって、この二人くらいのやり取りがストーリーの見せ場でしょうか。血気盛ん。そんな言葉が相応しい尖がった高嶋はいい味を出してましたね。

●ちょっとひとこと●

寝床のエアコンを新調したことで、ついでにと今年は寝具も一新。ベットのボックスシーツやベットパット、さらには枕カバー、枕パットと低反発枕。最後はジャパネットで夏用の羽毛布団です。これは納期が少々掛かりましたが、つい最近到着。軽くて使い易いですよ。

暴力教室

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遊戯シリーズとは一味違う松田優作主演の本作品は一言でバイオレンス学園ものとでも申しましょうか、とにかくほのぼのとしたシーンはごく僅かで、不良、暴力の香りが常に漂っています。正直、何だかな~。と初めて見た時は感じたことも年月の経過と共に妙な面白さを見出すことが出来ましたね。不良グループがまたいい味を出している。それを演じるのはクールスで、岩城以外の初代クールスメンバーが総出演。特にリーダーの舘ひろしは映画デビュー作品ながら存在感たっぷり。最近じゃ渋みと共にまろやかさも増しましたが、この頃の舘は悪っぽくて良い。松田と共にタバコが良く似合う数少ない俳優だと思いますね。挿入歌はもちろんクールスで、バイクと共に流れるサウンドがマッチしています。とにかくバイクに乗ってる姿が様になってる。見所はやはり野獣を髣髴させるギラギラした松田と舘の絡みに尽きますかね。

●ちょっとひとこと●

金メダルほどではないにしたも、サザエさんのジャンケンで金賞を取るのは容易ではありません。朝の番組のように何回もチャレンジできるのならポイントも伸びますが、ジャンケンは一発勝負。データーをとることもしない為、未だ金賞は届かず。さて今夜はどうなる?

ザ・レイプ

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公開から30年以上が経過していても、そのタイトルの響きは色褪せていないと言えるでしょう。強姦と書けばさらにインパクトは強烈かもしれませんが、作品そのものの質を落とすような気ももして、それを少しでも和らげる狙いもあったのではないか。これは勝手な想像でしかありませんが、内容そのものは日本語訳の二文字。しばらくぶりに見て、その衝撃を再び感じましたね。それと同時に作品は上手くまとまっていることに気付かされました。生々しく見えるシーンはインパクト大ですけど、その後の生き様が見る者を引きつけます。主演は田中裕子。スレンダーなボディを惜しみも無く披露して、まさに身体を張った演技です。事件の前後、あるいはその後の心情の変化など上手く演じていたのではないでしょうか。そして、その彼氏が風間杜夫。こちらも感情を目で演じていて見入ってしまいます。終盤が印象的でした。

●ちょっとひとこと●

梅雨明けしたんじゃないかと思わせる気温に、関東特有の蒸し暑さが加わったのもあって、今週は身体がしんどかったですね。夏本番からすれば気温もまだまだなんでしょうが、涼しい日が続いてましたからね。言い換えればビールが美味くなってきたとも言えますけど。

リターナー

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これを見たのはもう十数年前だと思います。ターミネーターマトリックスを混ぜ合わせたかの、いわゆるパクリっぽい作品に当時は冷ややかに見た記憶がありますが、久しぶりに引っ張り出してみると、邦画の枠を一歩出た感のあるスケール等々、以前の時よりも楽しく見られた気がします。間違えて再生しちゃった?と思わせる洋画を思わせるオープニングも今見ればこれはこれで洒落てるし、最新と比べると一歩劣るにしても、VFXを駆使した映像は見応え度も悪くないですよ。欲を言えばこれが三年前のマトリックス以前に放映されていたならかなりの衝撃を世界に与えたんじゃないでしょうか。男前の金城武鈴木杏のダブル主演とのことですが、もう少し緊迫した雰囲気が欲しかったでしょうかね。これも邦画のSFアクションの辛いところかもしれませんけどね。対して適役の岸谷五朗は如何にも悪っぽくて光ってましたね。

●ちょっとひとこと●

今読んでいるのは百田尚樹の風の中のマリアという小説。オオスズメバチの話をミツバチハッチ的に書かれているのですが、これがなかなか面白い。それほど厚い本じゃないので、先を急ぐとすぐに終わってしまいそうなので、抑えるように読んではいるんですけど。

メカゴジラの逆襲

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第一期の昭和のゴジラシリーズ歴代一位の観客動員数を記録したのが本作。と言ってもワーストで、その後の怪獣映画を封印する決定まで下った、と考え方によっては節目の作品でもあるでしょうか。昭和シリーズは南佳孝同様なんですけど平成に入ってからの邦画のゴジラはある程度は見たものの所有はゼロ。映像も音も進化しゴジラもでっかくなりましたが、やはりゴジラは昭和かなと。そのゴジラキングシーサーに負けたメカゴジラがいわゆるリベンジを行う。え?やられたのに、どうして?と子供心をくすぐるわけですが、出来れば存在も技も微妙なチタノザウルスは出さずに、戦闘力もアップしての再戦ですからタイマンでやってもらいたかったですね。子連れで行った親御さんたちはサイボーグ演じる藍とも子の乳にドキッとさせられたのではないかと思いますが、乳の登場もゴジラシリーズでは唯一なんだそうです。

●ちょっとひとこと●

最後に購入した南佳孝の二枚のアルバムには、別バージョンや録り直しとなる曲が含まれているのですが、個人的には南に限らず音は多少悪くてもオリジナルに勝るものはないと思いますね。別バージョンの味付けは新鮮ではあるし、音も良くはなってるんですけど。

処刑遊戯

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松田優作の映画をご存知ならば、ここに暴力教室では、あれれ?と肩透かしを食らわせる形になりますので、やはり流れでシリーズ第三作でしょうかね。この作品も何度か見ていますけど、オープニングとエンディングはシリーズでも一番印象に残るような気がします。途中から始まっちゃった?と思わせるオープニングはけっこうインパクトがありますし、余韻を味わうかの終わり方も実に心地良いんですよね。大野雄二の音楽がまたフィットしてて映像を盛り上げてくれます。全編を通して感じるのは大人の哀愁で、立ち寄る時計店での時間などはひと時の安らぎを与えてくれて作品のメリハリが出ますね。ちょっと不満に思うのは、りりィの濡れ場で、過去の二作品ともみなさん頑張ってましたからね。隠している感がアリアリで不自然に映って仕方ない。それとりりィの音声がノイジーで聞き取り辛かったのが気になります。

●ちょっとひとこと●

先週のことですが、FESTA DE VERAOが届いたことで、ついにと言いますか、ようやくと言うのか、南佳孝のオリジナルアルバムをコンプリート致しました。上のアルバムとその前に買った物は別バージョンながら曲がダブっていたのでどうするか迷ってたんですけどね。

最も危険な遊戯

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順番が逆になってしまいましたが、午後の部は遊戯シリーズの一作目を見直すことに。オープニングの風景はこれまた蘇える金狼を思わせる雰囲気で、テーマソングがいかにもハードボイルドをイメージさせてくれますね。だいぶ前に見た時にはちょっと話の内容が腑に落ちない感じだったのですが・・・。今回は多少いいかな?って程度でイマイチ朝のTV番組のようにスッキリしない。純粋に松田を楽しむのであれば、たいした問題でもないのかもしれませんけど、警官たちによる滅多打ちなど有り得ないシーンは、つい首を傾げたくもなる。西部警察じゃないんだから。そういや西部警察のメンバーも出てたっけ。悪の情婦ながら田坂圭子も、小ぶりではありますが体を張った演技が印象的。マグナムも良いですが、ライフルを持つ松田も実に絵になる。それ故、ゲームをありがとうで終わった方が作品が締まったような気も。

●ちょっとひとこと●

最近読んでいたのは乾くるみイニシエーション・ラブ。昨日読み終わったんですが、一説にはミステリーとして話題になったとか。読解力が乏しい私としては、とある恋愛小説にしか映りませんでしたけど、映画同様何度か見れば、違った印象を持つかもしれませんね。