2024年公開の本作はご存じの通り、北条司の漫画が原作、そして日本初の実写でもあります。先に香港、韓国、フランスで実写化されていて、その映像からは後発だけに負けられないという意気込みが感じ取れます。邦画らしからぬ作りとでも言いましょうか、話もアクションもテンポが良くて、原作を知らない人にも普通に楽しむことが出来ます。主人公である冴羽獠を演じるのは鈴木亮平。真面目と不真面目のギャップも良くパンツ一丁で踊るシーンなどはなかなか頑張ったと言って良いでしょう。お色気具合ではフランス版に一歩譲としても、こちらはむしろスリリングな展開が売りとでもいうのか、御ふざけもその箸休めのようでメリハリが効いています。そのため、どんどん画面に引き寄せられていき、時間が短く感じられます。撮影に協力したのは歌舞伎町の商店街だけではなく新宿警察署も含まれているとか。人に勧めたくなるような作品でしたね。
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