★気ままに自宅で映画観賞★

  あれこれ好き勝手に映画感想。カクヨムでもあれこれ執筆活動中。

タイタン

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にわかに現実味があるのは火星だが、今回の2018の作品は土星の第六衛星への移住計画というもので、近未来の2048年が舞台。その時代ならば特殊なロケットで時空を超えてなどと想像したりもするが、移動手段の姿形は一向に現れず時間ばかりが刻々と過ぎていく。従って衛星での暮らしぶりを期待していると、いつなのかと焦れてきてしまう。だが、これも映画の趣旨を掴んでくるまで。衛星の環境を変えるのではなく、そこに適応できる人間を作る。要するに人体実験である。窒素を吸って生き、メタンで覆われた海で泳ぐ。さらには寒さにも耐えうる身体を科学的に作ろうというのだ。もちろんこれは選ばれし精鋭たちのみとなるが、徐々に変調をきたし死に至る者が増え始める。この辺りは現代社会と照らし合わせることが出来るのではないだろうか。実験結果として残ったのは二名。だが、その時には当時の面影は消え失せ、異星人のようになっていた。