アリエナイ。だけどアリエル。ついついそんな言葉を頭に浮かべながら、非現実的な話についつい笑ってしまうのがOLの派閥争いを描いた2021年の本作です。脚本はバカリズムでご本人も地味な役どころで登場しています。会社に限った話ではなく至る所で派閥は存在します。それを大袈裟に揶揄るところが見せどころで、単純明快でとにかく分かり易く笑えます。あまり考えさせないというテンポも軽快で良いですね。どんどん進行していく。主演は永野芽郁で見るからに普通のOLって感じですが、社内、あるいは他の会社の猛者たちが個性的でいかにもそれっぽくて場を盛り上げてくれます。OLじゃなくて男だろってツッコミをいれたいって話もあるにはありますけどね。そこはご愛敬ってところで内容を考えればそれもありかなと。みなさん体当たりな演技で頑張ってます。リラックスして見れて気が付いたらもうエンディング。人に勧めたくなる映画です。
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