★気ままに自宅で映画観賞★

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生きる

          

 

主演は志村喬。公開になったのは1952年で、時代を物語るかのモノクロ映像となっています。そのため画面はお世辞にも奇麗とは言えず、音声も今一つなんですが、これがまた時代背景や物語に合っていて独特の味わいを見せてくれます。志村喬の最高傑作とも言われる演技は迫真に迫っていて、その表情に随時見入ってしまいます。まさに役者って感じです。監督は世界の黒澤明で本作は海外での評価も高いんだとか。見始めるとグイグイ入り込んでしまいますからね。それも頷ける話ではないでしょうか。お役所仕事と称される官僚主義を揶揄した本作は上映時間も二時間半に迫るものでとにかく見応えがあります。苦情を言いに来た市民を何課何課とたらいまわしにするシーンなど苦笑を漏らす方も多いのではないでしょうか。目の前に置かれた仕事を黙々とこなすところなどはその象徴の一つかもしれませんね。そんな無気力の生活を一転させる出来事とは。

 

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