★気ままに自宅で映画観賞★

  あれこれ好き勝手に映画感想。カクヨムでもあれこれ執筆活動中。

十二人の死にたい子どもたち

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おどろおどろしい響きを持つ本作は冲方丁のミステリー小説を基にした実写映画で、去年の19年に公開。題名に加えてこのジャケットですから、けっこうなインパクトがありますね。ほとんど前振りのないスタートは、キューブ方式を思わせますが、あそこまで突然ではない感じ。ただし、一息ついてる時間は無く、首根っこを掴まれて引っ張られてゆくとでも申しましょうか、その進行具合に心地良さも覚える。ミステリーならではの雰囲気が随時漂っていて空気に良い緊張感があります。実際、子供なのかと問われれば、微妙なお年頃かもしれませんけどね。いずれにしても、そんなつまらない事はすぐに消え失せます。その理由の一つが、常に頭に?を抱かせながら進行していく見せ方の上手さ。出演者の数や舞台となる場所もほぼ限定だということを考えると、それ相応に評価しても良いのではないか。ちなみに舞台となった建物には何度か行ったことがあり、先程も近くを走った。もしや・・私も呼ばれてる??死にかけた大人たち!?。

 

●ちょっとひとこと●
昨日、ナミヤ雑貨店の奇蹟を読み終わりました。もうちょっと読んでいたい。そんな思いから最後の方はだいぶのろのろしてしまいましたが、東野圭吾の作品の中でもトップクラスの面白さであったことは確か。とにかく読みやすく情景が浮かびやすい。ツナグ同様、すべての話を盛り込むのは無理だと思いますが、映画にもなってるようなので是非そちらの方も見てみたいですね。

 

f:id:chibigori:20200522092858j:plain ゴリラ村には登録しておりません。

たたら侍

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強そうな響きがしないのはなぜでしょう?ドミソよりは頼もしく感じるとは言え、役立たずな面では前作の追憶の彼とほぼ一緒。そんな時こそブログの広告にある一錠を飲みたいところでしょうが、死が脳裏を掠めた状態では服用したところで何の効果も得られません。ただ、ついそう言いたくなる本作主演の青柳翔の駄目っぽりな演技は印象に残りますね。2017年に公開されたこの作品はモントリオール世界映画祭にて最優秀芸術賞を受賞したとか。タイトルの語源になった製鉄法のふいごのシーンや、美しい日本の風景等々、ただのチャンバラと一線を画することは一目瞭然。そもそも戦国時代で有りながらも戰より生き様に本作の狙いがあるでしょうね。惜しまれるのは臨場感の不足から来る迫力の欠落で、この辺りはEXILEがファンを意識したのか、激しい斬り合いであっても桃太郎侍のように血風吹の一つも上がらないし、何より特別な鋼で作られた刀が、全く切れるように見えない。お蔭で消えかけた炉のように満足度も今一つ。

 

●ちょっとひとこと●
いつぞや取り付けたカメラの電池の消耗が早いという情報から、本日コンセントから直に電源を引っ張ることにしました。ただし、一台だけ。雨を心配してたんですけどね。雨が降り出す前に頼んでたACアダプターが到着し、早々に工事に入りました。配線は壁用のモールを現場合わせで取り付けて隠し、あとはコードを目的の場所まで運んでチャチャット結線。少し遊べましたね。

 

f:id:chibigori:20200606080121j:plainランキングには出ておりません。

追想

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何の番組だったか覚えておりませんが、この映画のジャケットの海岸をTVで見掛けました。大きさの揃った石で敷き詰められた海岸は、自然が織り成す造形美と言う言葉に相応しく、踏みしめる音ですら耳を擽るかに心地良い響きがする。ステイが済んだら是非なんて方は調べてみて下さいね。今回は2017年のイギリス映画。大人感のあるタイトルに加えてこのジャケット画像です。これは紛れもなくラブス。ホテルがホならストーリーがスだって良いっしょ。それもきっとキュンキュンさせる話と勝手に想像したものの、当たらずとも遠からず。いやある意味当たってるんでしょうけどね。宛ら大きな恋のメロディってところで、タイトルが意味するシーンと折り重なるように展開していく。スケールも小さく地味。それでも純を漂わせるストーリーは却って新鮮に映ってドキドキして来ますね。青い瞳にワンピの似合うシアーシャ・ローナンと相手役のビリー・ハウルが魅せる男女の距離感。原作の題名は初夜ですってよ。思わず顔がポッてなるわ。

 

●ちょっとひとこと●
本日は金曜ながら休日。大型連休の後の小型連休で、映画鑑賞の他にやった事と言えば、時期ですからね。庭いじりなどを少々。本日は枯れた原種チューリップの球根を掘り起こして、ある程度規則正しい位置に修正しつつ、お隣さんが欲しいと言っていたので、ジャガイモのように増えた球根をおすそ分け致しました。ついでに別の花壇にも移設。来年どうなるか楽しみです。

 

f:id:chibigori:20190815091531j:plain  ランキングとは何のことでしょう??

メメント

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意味不明で有りながらも、どこか怪しい響きを持つタイトルは、ラテン語で思い出せという意味があるのだとか。今から20年前にアメリカで公開された本作を見ようと思ったのは、ふくさんの記事にあった一枚の写真からで、オープニングもこれとは別の写真から物語は始まります。実際、始まるという表現が正しいのかと思わせる変わった手法に少々戸惑ったりも。一言で堂々巡り。この三歩進んで二歩さがるチーターの歌のようで頭も若干混乱したりする為、映画のお供に甘いものを用意して見た方が良いかもしれませんね。似たような症状を題材にした邦画が一瞬過ったりもしましたが、そんな思いも瞬く間に忘れさせてしまうかの展開が斬新でもあります。主演はイギリス生まれのガイ・ビアース。最低七割、極力八割を彼が支配する本作で声も重要なポイントで、吹き替え担当の小山力也のトーンが不可解さを助長させたり和らげたりしてるようにも感じられる。目まぐるしいシーンでは特にワタシデモワカルニホンゴガアリガタイネ。

 

●ちょっとひとこと●
大型連休で有り難かったことの一つが怪我の回復でしょうかね。連休に入る前に鋸で左手の人差し指をちょいと切りまして、まともに曲げられず何をするにしても力が入らないような状態だったから車のサイドブレーキもやっとで・・・。(もうサイドブレーキって無い!?)それはともかくしばらくかかるかな~と心配しておりましたが、だいぶ回復していろいろ握れるようになって来ました。

 

f:id:chibigori:20200522092858j:plain ゴリラ村には住んでおりません。

スティング

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この超が付く大型連休中に見ようと決めていたのが、わが町のツタヤ閉店セールにて300円でゲットした73年公開のアカデミー賞受賞作品。かなり昔に一度だけ見たことがあるんですけどね。文字を読んでいたことも重なってストーリーの記憶はほぼゼロに等しい。しかし、今回は吹き替え付き。おまけにBDとあって当時の作品としては頗る綺麗で透明感が一味違います。誰しも一度は耳にした軽快な音楽から始まる本作は、ポール・ニューマンロバート・レッドフォードの二大スターの共演も然ることながら、36年のアメリカにタイムスリップしたような錯覚に陥らせてくれ、画面への集中度も知らぬ間にアップしている。何より特筆すべきはストーリーでしょうね。展開にも無駄がなくコメディと言いつつスリリングでもある。その字幕や吹き替えの多さからも如何に多くの国々で楽しまれたかが窺い知れるところでしょう。見覚えのある顔に名前が出なかった彼は、ジョーズの船長のロバート・ショウだった。良い存在感を出してました。

 

●ちょっとひとこと●
大型連休も今日でラスト。昨日あたりまでは、あれこれと用事を消化していたので、それなりに運動にはなったようです。もっとも長い休みには運動は休むというのが数年前からのルールになっているため、部屋のダンベルも今はただのオブジェ。とりあえず映画も結構見れたし、最後ぐらいはのんびりと本を読むのも良いかと、今はベッドで、ナミヤ雑貨店の奇蹟を読んでます。

 

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累 -かさね-

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あんな顔に変われるのなら私、いつだってキスしたいわ。ううん、キスじゃなくてもいい。チューだって口づけだって接吻だっていいの。2018年に出たこの映画は、発想が人間の欲望を透かしてるかで何だか面白い。何でも元の話は漫画だそうで、作者は松浦だるまさんとか。全然知らなかったわ。私・・・馬鹿だからっ。バカって言えば累って字も難しいのね。最初なんて読めなかったんだから。でも知的な顔に変われれば、黙ってりゃ利口そうに見えるし、化粧を塗りたくってさえしまえば、それこそゴミだしだって、どこだって行けるし、性格だってきっと変わるでしょうから。この映画、土屋太鳳ちゃんと芳根京子ちゃんのダブル主演らしいけど、よくよく見ると演技の丈くらべみたいなところもあるわね。そういや太鳳ちゃんて、ちちんぶいぶい秩父なんてCMと比べると顔も身体もちょっとスッキリしてるかしら。話的にはWの悲劇なんて映画が過ったりもしたけど、お芝居ってよりも芸術性が強すぎたみたいで後味がスッキリしなかったわ。

 

●ちょっとひとこと●
ぼちぼちやらねばならぬと眺めていたのは、ユニットバスのカビ。格闘したのは昨日で、キッチンハイターとカビハイターのダブル主演で攻めました。換気はしてたものの、さすがにこの臭いは強烈で鼻と喉は既に白旗状態。それでも綺麗になれば気持ちもよく、洗面器と手桶とタオル掛けをホムセンにて新調。扉の汚れの酷い所はワイヤーブラシで擦った後で色を塗りました。

 

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点と線

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別の映画を予定してたんですけどね。原作を昨日読み終えてからは無性に見たくなり急遽変更。三年前にも一度見ていて記事にも揚げてますが、まずは余計な情報を取り込まずに視聴開始です。松本清張による推理小説を映画化した本作は、公開が1958年と古く、噴煙を上げて走るSLや今でいうビンテージカーが当たり前のように登場していて、それがまた時代を感じさせると共に目にも新鮮に映る。何分古いのでと半ば妥協せねばと思っていた映像は時代の割にはクリアさがあって比較的見易い印象ですかね。脳裏に残るストーリーとシンクロしていく映画は、忠実に線路を走るようでもあり、切り替えで別の線に移動したりしながら進行していて、若干85分と言う上映時間の短さからか展開に忙しなさも感じられますが、これはこれで原作とは違う面白さを描いている様にも思えます。奮闘する警視庁の刑事に南広。とりわけ鳥飼重太郎演じる加藤嘉は、原作のイメージに合ってるのではと個人的には思ったりもしましたけど。

 

●ちょっとひとこと●
点と線は二・三日で読み終えましたが、お前の語学力はどの程度のものかと、松本清張に問われてる気さえしましたね。難しい漢語的表現など久々に辞書が大活躍致しました。こういうのが意味も判ってスラスラッと読めると、もっと楽しめるんでしょうが。ちなみにその前には、あの家に暮らす四人の女。という本も読んでました。この辺も映画になると面白そうな感じですけどね。

 

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