★気ままに自宅で映画観賞★

  あれこれ好き勝手に映画感想。カクヨムでもあれこれ執筆活動中。

ア・ホーマンス

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86年公開の本作は松田優作作品の中でも突出したつまらなさで睡魔との戦いだった。と言うのが初めて見た時の感想。もう十年ほど前のことになりますかね。元々は漫画らしく、主演と監督を松田優作が務めた最初で最後の作品とのことですが、一言でらしさがない。魅力が封印されてしまっている。そのため主演でありながらも、脇役にすら思えてしまう。そんな映画を久しぶりに見たらどうか。と思ってつい先日引っ張り出したわけです。するとだいぶ初めての時と印象が違う。同じ映画なのかと思えるほどで、不思議な味わいがある。台詞も片言だし、俳優一美しいと言われる走りの姿も無い。限り無く無表情。荒々しい、またはコミカルな松田の魅力を知ったものとしては、不完全燃焼になるのは当然でしょうね。ハードボイルド風味の任侠、仕上げにSFを加える料理は些か理解に苦しむ味でもあるわけですが、噛むほどに妙な味がしてくる映画です。


●ちょっとひとこと●
海賊とよばれた男を昨夜読み終えました。上下巻ですから読みごたえがありましたね。映画は既に見ていますけど、読みながらこれを完全に映画にするとなれば、ロード・オブ・ザ・リングのような時間で、さらに前・後編くらい必要かもしれない。そうなると製作費は途方もない額になるから無理か。なんてつまらない事をふと想ったりもして。

イニシエーション・ラブ

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乾くるみの小説を読んだのは二ヶ月前くらいのこと。映画化されてると言う情報もあって、早々にレンタルでもと考えていたのですが、行ったら貸出し中とかで結局今になってしまいました。小説では二度読み三度読みしたくなると書かれていたように思いますが、鈍感な私としてはどこにでもある恋愛と一度で事足りる気もしましたけどね。それを映画ではどう表現しているのか。それが興味の一番の部分で、配役は誰なのかが二番目でした。想像と違ったのは主人公の鈴木夕樹が森田甘路だったこと。だいぶイメージが違いましたね。でも、これが見てるとギャップもあってか面白い。やがてダイエットして松田翔太に?ちょっと変わり過ぎでしょうとツッコミを入れたくなりましたが、いい男だなとつい見惚れたりも。(その趣味はございません)女性陣は前田敦子木村文乃。そのまますんなり終わるのかと思いきや、解せない感じのラストで頭に?です。


●ちょっとひとこと●
本日はGEOにこのイニシエーション・ラブ等を借りに行ったのですが、その店内で興味を魅かれるガチャガチャを発見。会計を済ませてから人目を伺うようにそこへ近づくと素早く小銭を。いいおっさんが一人でやるのは自然に見えませんからね。速攻で投入と思ったら300円ですよ。ササッと入れハンドルを回す作業は超高速でしたけどね。

アキラ

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記憶の中ではとにかく綺麗だった。当時VHSの更なる上の高画質のS-VHSが登場し、ハードを購入したことを機に、お試しとばかりにレンタルにあった本作を借りて見たのですが、その映像たるや衝撃を受けるほどでしたね。88年に公開になってビデオになるまでどれほどの時間を要したのかは判りませんが、あの日からかれこれ30年程経過しているでしょうか。内容についてはさっぱりわからない。そんな難解だった本作も、あれから●十年!猿の、いやゴリの脳みそも多少は進化して、なるほどそういう話だったのかと、偉そうに語りたかったんですけどね。以前よりはマシ程度で、相変わらず難解の部類からは飛び出すことは出来ませんでしたよ。しかしながら、映像については古さと言うものをほとんど感じさせない。まずはそこに驚かされます。とにかく画が凝ってますね。ただし、映画としての良さを伝えるのは残念ながら現状は無理みたい。


●ちょっとひとこと●
電子タバコが普及してますが、私の電子はライターだけ。その二年ほど使った愛用品が怪しくなってきた。壊れかけのライターです。それでつい先日新しいのを購入。同じサロメですが、今回は蓋を開けてシュッと回すフリント式。昔は好んで使ってたんですけど、このタイプは久しぶりです。時代に逆行してますけど、それがまた良かったりも。

エクスペンダブルズ2

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開始早々のひと暴れでいったい何人の方がお亡くなりになったのか。スプラッターを髣髴させるかの血しぶき。そして飛び散る肉片。一瞬目を覆いたくなる惨劇も、ここまでやるとむしろ痛快で、何より年末のテレ東の歌番組を思わせるかの豪華顔ぶれが見る者を魅了します。全盛期の彼らだったらそのギャランティを回収するのも不可能ではないかと言う面々で、今回はチャック・ノリスまで登場ですからね。もう宛らお祭りであります。一言で単純明快。とにかく暴れてぶっ放す。従ってあれこれ脳みそを駆使することなく映像を見続ければ良い。娯楽アクションの典型とも言えます。救出したシュワちゃんに向かって溶鉱炉で溶かすぞ!とか時折現れるお笑いも楽しませてくれます。見たのは久しぶりですが、内容についてはほとんど覚えていませんでした。お蔭で新鮮には見られましたけど、これだけのキャストで心に残らない映画は贅沢とも言えますね。


●ちょっとひとこと●
今日はホムセンで培養土を購入して、パキラの鉢の土を入れ替えました。ここんところ仕事がバタバタしてるので、考えたら久々の土いじりであります。もっともこのパキラ。私が育ててるんじゃないんですけどね。水はくれないし、放置したままで土はカラカラ。それでも枯れずに新しく葉っぱを出したりするんですから、逞しいもんですよ。

万引き家族

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予告映像か何かだったでしょうか。おあおらくそのタイトルにも魅かれたのかもしれません。2018年の去年に公開された本作はちょっと楽しみにしていました。見始めた早々に頭に過ったのは、今では大昔とも言える川崎のぼるの荒野の少年イサムです。偶然助けられたイサムはウインゲートからアウトローとしての悪の英才教育を受ける。本作の少女がまさにそれで、ルパン三世ばりの技術を身に付けて行く。それは痛快で圧巻だ。と言うのはとんだ思惑違いでしたけど。この子の演技は生々しさがあって昔のいわゆる子役とは一線を画しますね。どこかで見た覚えが?と思ったらAmazonのCMでしたね。表情がなかなか良い。それと見応えがあるのは、ベテラン俳優陣でしょうかね。樹木希林を筆頭に他愛も無いシーンに味がある。いろいろ賞を取ったことを考えると、立って拍手を送りたいところなんですが、青二才の自分には唸るのが精一杯でしたね。


●ちょっとひとこと●
前回話したAmazonで買った枕はいい感じでフィットして来ました。最近では何年も使ってるかのようで、良い買い物をしたなと思ったりもするのですが、枕カバーはこのサイズではないので、裏のゴムがゆるくてカバーがとにかくずれる。そこでゴムをカットして枕に合うようにしてみました。縫うよりも針に糸を通すのが一番大変でしたね。

コーヒーが冷めないうちに

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ブロ友さんが面白かったと以前紹介していたので、調達に出掛けたのはしばらく前の事。早速探したんですけどね。一向に見つからなかったので店員に調べてもらったら、まだ入荷してないそうで、すぐに劇場で見たんだと察しました。それで見るのが今になってしまったわけですが、コーヒーどころか、話題の熱もすっかり冷めてしまったかもしれませんね。しかし、このタイトル、良い響きを持ってますね。今ではなんちゃらカフェよろしく、レジでカップもらってどこぞかに汲みに行くのが普通に見られる光景になりましたが、数十年前はどの町でもこじんまりした喫茶店が多く見られた。そんな喫茶店のとある席で起こる都市伝説な話。設定は面白いです。時間こそ違えどツナグが脳裏に浮かんだ。見ながらふと薬師丸ひろ子が会いに行くのであれば、やはりWの悲劇の世良かなと勝手に空想したりして。とある方の演技力で感動値も下がってしまった気も。


●ちょっとひとこと●
Amazonで枕を買いました。実は一か月前くらい前にも買ったのですが、これがどうにも向きを変えて試してもフィットしない。それで新たに別の物を頼んだのですが、今回のは適度に硬さがあるものの、沈み込みも好みに合ってて使用感は上々。レビューはあくまでも目安で、最終的にはいくつか買って試してみるってところなんでしょうかね。

日輪の遺産

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微熱はあるんですけどね。気が付いたらハナが垂れてる。お食事中の方、すみません。と一言謝った後で、鼻の前に涙がポロリと書けば良かったでしょうか。久方ぶりに見た本作はなぜか一度目よりも泣かされてしまった。ちょうど今読んでる本と時代が被るところもあって入り易かったのもあるかもしれません。原作は浅田次郎。この初期作品は未だ読んではおりませんが、タイトルからすると何のことやらさっぱり想像も出来ませんね。見始めた早々、英語がペラペラと流れて、こりゃいかんと慌てて戻して字幕のスイッチを入れましたです。映画館じゃ普通に出るんでしょうが。それでも時々お邪魔する程度ですから気になるほどではないかと。上映時間は二時間を越えますので決して短くはありませんが、その長さを微塵も感じさせないのはさすが。ただし、軽い映画でもなく、戦争娯楽の方がむしろ割り切れるでしょうね。一発の銃弾の重みを感じました。


●ちょっとひとこと●
このほどテーマと言うのを変更しました。それまでの映画館の艦内を思わせる黒の背景がやや重いように感じられたのと、記事のタイトルの文字が小さくて目立たない。等々の理由からチェンジしたのですが、立ち上がりは以前よりも早くなったし、何よりタイトルも黒字に黄色と映えて良いです。表示される行数はこれにより変わりましたけど。