刷り込まれたイメージは払拭し辛いとつくづく感じますね。アンソニー・ホプキンス。それはまさしく彼の事で、羊たちの沈黙があまりに強烈過ぎて、ハンニバル博士の影がどうしても付き纏う。周りの巡査官を瞬時に葬り去って煙の如く消えるのではないか。2015年の本作を見ていて、どのくらいそんな考えが脳裏を掠めたでしょうか。次第に和らいだ理由の一つは、彼の眼から発するギラギラ度が緩く、言い方は悪いでしょうが、良い爺さんに見えて来ること。どこからかナウシカの怖くないよという声が聞こえてきそうです。特殊な能力を持つ者同士が繰り広げるゲーム。と言うよりも戦いですが、こんな力を纏うよりは凡人であるほうが幸せなんでしょうけどね。ただ、アンソニーの対抗馬としては、ちょっと若々しいコリン・ファレルは怪しげな雰囲気が物足りず、せっかくのスリラーの味が薄まってしまった気がしてなりません。それよりもキャサリン捜査官演じるアビー・コーニッシュに視線が向いてしまう。見ればその意味が分かるでしょう。
●ちょっとひとこと●
大型連休もあけて本日から始動って方も多いのでしょうが、私はもうちょっとお休みでして、今日は何をしたかと申せば、会社に行って仕事で使う車を洗車してまいりました。一応、これは休み前から予定してたこと。その後は、帰ってから自分の寝床にある窓を外し、外でブラシで洗いました。小さい窓なんですけどね。外して洗うのは初かもしれない。とりあえず今日はこんな感じ。