これは現代版の二十四の瞳ではないかとつくづく思いましたね。一般的には通常の学園ドラマの方が馴染深いかもしれませんが、数は少ないながらも老若男女が混じった夜間は入学のエピソード一つとっても物語になる感じです。まさに人生いろいろであります。夜間中学の知名度を一挙に高めた本作の監督は山田洋次。こういった人情味の溢れる作品は彼の真骨頂で、見ている側も不思議な安心感に包まれる。間違いないというところでしょうか。93年公開の教師役は西田敏行で彼もまた水を得た魚の如くラフな格好でみせてくれます。違和感があるとしたら何であろうかと思わず唸ってしまうほど自然な溶け込み具合です。極道役などもいつぞや話題にはなりましたけどね。ただ、時にそんな主役を食うような脇役が出て来るから困ります。御存じ田中邦衛です。シーンによっては完全に主役に転じていて、知らぬ間に引き込まれてしまってて、さすがであります。続編も幾つかあるようなので機会でもあったら見たいです。
●chibigori’s voice●
この間、夕飯を食べていたら突然何やら固いものが口中に。すぐに嫌な予感がしたんですが、その通りでした。そうです。被せてあった冠が取れちゃったんですよ。だいぶ昔のものなんでしょうがないですね。それから翌日歯医者の予約をして、無事に昨日新しいのが入りましたけど、タイミングが良いのか悪いのか別の部分の歯肉が腫れたので、もう少し通うことになりそうです。