2018年に公開された本作は実に奇想天外だ。と同時に2Dながら3Dを体感させる日本のアニメのレベルも実感させてくれる。新海ともジブリとも違ったタッチは新鮮でもあり、つい目を凝らして見てしまうほどの特に木材等の質感は驚きに値するのではないか。ペンギンが通る所謂けもの道のようなところを指す言葉らしいが、内容とタイトルがはたして合致するのかと言えば疑問である。少年によるお姉さんの胸部の膨らみへの興味は大いに理解できることで、この辺りは見る多くの男性に共感を得られるのではないだろうか。その描写もサイズ、形と想像を掻き立てるもので峰不二子のようなアピールの度合いも控え目なのが良い。ただし、綾瀬のバレーとは違いあくまで本作ではスパイス的な位置で、本題となるのは次第に増していく不可解な話である。元となったのは森見登美彦の小説らしく、これを文字で読むとどうなるのかという違った興味もわいてくるが、一度見ただけでは理解しがたい作品であることは確かかもしれない。
●chibigori’s voice●
素朴な歌詞と美しくも哀愁を感じさせるメロの渡良瀬橋というCDをちょっと前に買いました。森高千里の歌は以前から知ってたんですけどね。ただ、そんな歌があってこんな感じのメロディくらいで、じっくり聞いたこともなかったんで、ようやく聞けたって感じですけどね。それで実際に聞くと懐かしいような情景が浮かんで来まして、ちょっと切なくなって橋を実際に見たくなっちゃた。