★気ままに自宅で映画観賞★

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千年女優

          

 

新海誠の今時の鮮やかさはなく、子供の頃のTVの漫画という平面でもない。このどちらでもない映像が妙に新鮮でなぜか見ていると落ち着く。2002年に公開された本作は特には原作はなくあるのは原案。原案と脚本、監督を務めたのが今敏で「その愛は狂気にも似ている」というキャッチコピーとなっている。確かに言われてみればなるほどで一途な思いはもはや異常とも思えるほどだ。ただし、これが異常に見えないところがこの女性の持つ魅力ではないかと映像を見続けてしまう。ただの芝居なのかリアルなのか、と頭の中が混乱することがあるものの、様々な時代がテンポよく変化して見ている側に考えさせる余裕を与えないのも映像に引き寄せられる魅力の一つになっている気がする。それと87分の時間を持たせる要因の一つが物語開始早々から登場する二人の男性だ。いつの時代にも彼女を追い、時には手助けをする。主役を食うほどの存在感で楽しめる。

 

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