★気ままに自宅で映画観賞★

  あれこれ好き勝手に映画感想。カクヨムでもあれこれ執筆活動中。

乱れからくり

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日本全国とまでは言わなくても、県内のレンタルショップをすべて回れば、
松田優作出演の残りの映画も、ひょっとしたら見つかるかもしれない。
ただ、そうなると手間も掛かるし費用も馬鹿にならない。特に前回紹介した
ともだちなどはDVD化されてなかったわけですから、探したところで無駄。

すべて見たいとなれば、あとは購入するだけと、その第一弾がともだちで
第二弾となるのが、昨夜見た「乱れからくり」であります。これで残すのは
あと一本と言うことになり、それも数日前にポチりましたので、近々家に
届くのではないでしょうか。優作映画探しの旅もようやく終わりそうです。

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1979年公開のこの作品は泡坂妻夫による推理小説松田優作主演で、映画化したもので78年には日本推理作家協会賞を受賞。ミステリーは
ミステリーなのですが、どことなくハードボイルド臭も漂う。おそらく前年の
遊戯シリーズの影響も多少あるのでしょうか。このシリーズも好きですね。

それと東宝でありながら角川映画のような雰囲気も感じられます。同年に
蘇える金狼、そして処刑遊戯も公開になってますので、やはりどちらかと
言えば松田色を生かしたハードボイルドタッチにはなるのかもしれません。
しかしながら、金狼や遊戯シリーズのように、次から次へと人を殺めない。

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松田演じる勝敏夫は、学生時代に推理小説家を目指していたが、自分に
才能が無いことに気づき大学を中退すると、今日までぶらぶらしていた。
そんなぶらぶら感がオープニングの競輪場のシーンからもよく伝わります。
給料袋を片手に車券を買い続けては外れる。コメディタッチの出だしです。

DVD作品ですが、本当に金狼と同じ年なのかと疑ってしまうかの映像は、
やや靄の掛かった古さを匂わすもので、音声もモノラルとなっています。
思わず懐かしいと思ったのは、特別出演の沖雅也。亡くなったのはこの
4年後のことです。出演シーンこそ少ないですが、存在感はありますね。