★気ままに自宅で映画観賞★

  あれこれ好き勝手に映画感想。カクヨムでもあれこれ執筆活動中。

プラチナデータ

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読み終えたばかりの東野圭吾原作の映画を記憶がホットなうちに入手しました。話自体はやや難解とも受け取られる部分もあり、私の少ない脳HDDのメモリーに掛かったそこそこの負荷を、映画ではどう判り易く見せてくれるのか。それが2013年に公開された本作の注目点。加えて密かに楽しみにしていたのは、突如現れるワンピースの少女スズランは誰がやるのかでしたが、これは期待に反して名前すら出ず。残念です。もっとも原作を忠実に再現したなら、この二時間少々の時間でも恐らく描ききることは不可能だと安易に想像できます。出来ればこういうのを前編後編と見せてくれたらと思ったりするんですけどね。とは言え、映画単体で見ればミステリの謎めいた要素や緊迫感。さらには如何にも近代的な映像と、見応えは悪くありません。設定の変更などによる戸惑い、そして枠に収めるがために生じる物足りなさが強いて挙げる惜しまれる点でしょうか。主演の二宮のメガネ姿はインテリ風で、結構似合ってると思いました。

 

●ちょっとひとこと●
昨夜は仕事でお付き合いのある知人と天ぷら屋で一杯やって参りました。自粛ムードってわけじゃないんですが、考えたらその店を訪れるのは今年初めて。世間がこんな状態ですからね。たまにはカウンターの片隅で飲むのも良いんじゃないでしょうか。ビールを頼んでいつものコースはエビの足から始まって最後は天茶漬け。もちろん映画や車の話も摘まみの一つでしたよ。

笑う大天使(ミカエル)

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探してみると家中にまだ見ぬ映画があるもんで、春はこういった作品を消化して行こうかなと。こちらも実写化作品。ということで原作は漫画です。理由はさておきチラッとだけ見たような記憶がありますね。もちろんその程度ですから内容については不明レベルで、まずはどんな話かと視聴開始。お・・お嬢様と、やや引き気味になったせいか画面が遠くなったようにも感じますが、それでも見続けるのが男。いや俄映画マニアであります。意外と言っちゃ失礼ですが、コメディ漫画の話なので自然と見てると肩の力も抜けて来まして適度な笑いも生じる。褒められないCGもこの映画にはフィットしてて、ダメだと思えないから不思議。ただ、途中から記憶を失って(疲れによるもの)一度昼寝してから覚えてる場面まで遡って再視聴です。するといきなり格闘シーン。これが映画にそぐわない迫力でアクション映画ばりに見せてくれる。06年公開の本作の主演は上野樹里。御ふざけ一辺倒で終始することなく、ホッコリも用意してるのがマル。

 

●ちょっとひとこと●
このところの暖かさが、我が家の狭い庭に彩りをもたらしてくれました。レンギョウの黄色にユキヤナギの白。ピークも間近と華やかな色合いです。花壇では花が終わったクロッカスに続いて釣り鐘草(シラー)が徐々に花を咲かせる準備とばかりに成長していて、原種チューリップも蕾をいくつか見せ始めました。雑草も生えて来たので、そろそろ庭いじりするのも良いでしょうかね。

不能犯

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原作は漫画とのことですが、最近その手のものから遠ざかっているせいか全く存じておりませんでした。18年公開の本作はその実写化で、要は何となく手に取った一本となりますね。従って内容は愚かジャンルすら判らないわけですが、逆に先入観もない分楽しめたとも言えます。電話ボックスの男と称する宇相吹正を演じるのは松坂桃李。一見存在が希薄なようでいて、ただならぬ雰囲気を纏っている。その怪しげな表情は見る者の脳裏に強い印象を残します。それに対し、ちょっと惜しまれるのが女刑事でしょうか。綺麗なんですけどね。どうにもTVのシリーズ刑事ドラマのようにすら思えて、物足りなさを感じてしまいます。キャスティングでやや足を引っ張られる感のある本作ではありますが、メインはその奇抜とも思えるストーリー性ですから、そちらを大いに楽しめばよろしいかと。もっとも楽しいと言うよりはドロドロっとした内容には違いありませんが。それでも何かリズムの良さのようなものもあるのか、映画が短く感じられました。

 

●ちょっとひとこと●
土曜休みの今日は、夕方まで忙しなく動き回りました。本日はグリルに続いてドアミラーの取り付け部の塗装です。これはマスキングで塗りました。その後リアワイパーを外して塗装。ラストは室内灯をLEDに交換。次に行ったのは別の車のスタッドレス交換。それから今度は自分の車のスタッドレスを交換して、夕方に久々の洗車とざっと書きましたが、盛りだくさんで疲れました。

ドロップ

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以前、漫才ギャングを紹介しましたが、その著者である品川ヒロシが原作、脚本、監督を務めたのが漫才の三年前の09年に公開された本作。一つの映画として見れば、どちらもこじんまりとした作品で、大作の部類には入らないかもしれませんが、脚本のセンスと言いましょうか、映像や台詞の間と言うのか、ただのお笑い芸人とは違った才能を感じ取ることが出来ますね。一時期の北野・伊丹作品同様に、出演する面子が似通ったりはするものの、主演の位置がビシッとしてるので気になる事も無く、寧ろちょっとした安心感さえ感じられます。笑いのテンポではさすがに漫才が一歩勝るとしても、暴力シーン等では歯止めの効かない描写がよく描かれていて、危ない迫力が画面から感じられるほどです。大袈裟に言えば6割強が暴力シーンじゃないかと思ったりもするわけですが、ケンカ一辺倒じゃないのが本作の見せ場でもあるでしょうね。このメリハリが少々心に沁みてきます。それぞれのヤンキーの立ち位置や存在感も良かった。

 

●ちょっとひとこと●
いつだったか、とあるドラッグストアでトイレの洗浄剤なるものに目が留まりまして、そのプロご用達みたいな文字に釣られたのか、いっちょう試してみるかと購入いたしました。モコモコ泡なんてのも前に試したんですけどね。思ったほどではなく、その二の前にならなければと期待したんですが、やはり頑固なヤツはシュッとやるくらいじゃ無理なのかな~と思った次第であります。

FLOWERS -フラワーズ-

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期待し過ぎるとしっぺ返しを食らうのが映画あるあるで、全くその逆のパターンもある。2010年に公開された本作がまさにそれ。まずはその出演者たちでしょうか。主演女優クラスの面々が一本の映画に集結している様は贅沢と言っても良い。一瞬、この面子でつぶし合いにならないかと危惧したりもするわけですが、そこはちゃんとそれぞれの女性に照明が当たるように作られています。様々な時代と様々な生き様と、登場する女優の数ほどではないにしても、いくつかのストーリーが交互に展開されます。ただし、思っているほど戸惑うこともなかったですね。スーッと物語が入ってきて、その染み入るような展開が心地よかったりもする。各々が抱えた苦悩や困難な中で見出す幸せと言う光。時代は変われどどの話も現実的でわかりやすい分、心への響きが良い。女性陣の他で特に印象強かったのはアウトレイジで極道ぶりを見せた塩見三省でしょうか。昭和初期の厳格な父親を上手い事演じていて、思わずもらい泣きしました。

 

●ちょっとひとこと●
昨日は我が家の車の一台を入れ替えました。それに伴いタイヤを純正に戻したり、ドラレコを外したり等々と大忙し。最後は車を拭いてやってから記念撮影。長年頑張った車なのでやはり最後となるとちょっとした寂しさはあるもんですね。しっかし、ドラレコを外すのは難儀しましたよ。フロントガラスに両面でガッツリですから。いろいろやって疲れたのか、お蔭で夜はグッスリです。

人魚の眠る家

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東野圭吾による原作を読み終えたのが火曜日の夜。その記憶がホットなうちにとチョイスしたのが、一昨年の18年に公開になった不慮の事故で脳死状態になった幼い娘を取り巻く家族や人々を描いた作品。当然のことながらその注目点は原作を映像でどう表現しているかで、率直に申し上げればかなり忠実に描いていて好感が持てましたね。もちろん内容が内容ですので、原作同様に決して軽い映画ではありません。これがもし、自分に起きたことだったら。等と言うことも何度も考えさせられました。結局のところ考えたところであまりに現実から離れすぎていて答えは愚か、家族の心境ですら上っ面しか理解は出来ませんでしたけど。書き換えられた部分もありますが、この程度なら許容範囲内でしょうし、映像として心に響く話も新たにプラスされたことで作品の質のバランスをうまく保ったようにも思えます。苦悩する母親に篠原涼子。なかなか迫真の演技で見せてくれました。

 

●ちょっとひとこと●
映画をレンタルするついでにトップガンのサントラのCDも借りて車のSDに録音しました。こちらは閉店セールで買った二枚と違って何度も映画を見てるため、自然に入れます。入りの良い要因にポップなサウンドもあるでしょうね。いきなりケニー・ロギンスのデンジャー・ゾーンですから信号が変わった瞬間に発艦するかの勢いで走り出しそうです。

漫才ギャング

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これも家にあったシリーズ。ってどんだけ不明のがあんねん。と思わずツッコまれそうですが、個人的にはこの手のジャケットに良いイメージは湧きません。所謂直感ってやつです。しかし、この直感も大したものでは無いと過去の経験から痛感もしてますが。漫才と同時進行するバイオレンスに一瞬何のジャンルかと混乱するオープニング。原作はお笑い芸人の品川祐による小説。本作も2011年公開で芸人のコンビものから芥川賞の火花を思い浮かべたりもしますが、人間ドラマに重点を置いた火花と違って、こちらはコメディの要素が強く、知らない間に隣の牢屋の人のようについ笑ってしまう。主演は佐藤隆太、そして上地雄輔。この相反するかの二人のやり取りが良い味を出していて、二時間越えの作品なのにテンポの良さやメリハリのあるストーリーから時間が短くも感じられた。私には火花よりも数倍面白く思え、またしても直感は外れたみたいですね。

 

●ちょっとひとこと●
閉店セールで入手した映画はまだ見ておらず、探し物をしてて見つけた知らない映画シリーズでこのところ過ごしておりますが、そろそろ調達しに行くのも悪くないと、本日この映画を見た後でGEOに出掛けて参りました。三月のライオンの後編が一番の目的だったんですけどね。なんと貸出し中。いきなりテンションが下がっちゃいましたよ。