石丸博也なのか?ついそう思ってしまうほど精彩を欠いた声音に戸惑いすら覚えたでしょうか。もっともそれは声優の成せる技であって疲れ切った初老の男性には寧ろピッタリフィットしていたとも言えます。演技やメイクもあるんでしょうが、かつてカンフーで一世を風靡したジャッキーも若々しさをどこかに置いて来てしまったかのようです。こんなたどたどしい歩き方で戦えるのか。そう思われた方もきっと多いはず。しかし、そこはスズメ百までと申すように、年齢を加味すれば象印賞もののアクションを見せてくれるので、見る側もハードルを下げて見守ってあげましょうね。世界を意識したスケールを感じさせる作りではありますが、ややジャッキーの特殊部隊と言うのがしっくり来なかったかな~。出来れば素手一丁と足技で暴れて欲しかったところですけどね。老けたなで驚いたのはもう一つ。それはピアース・ブロスナン。女王陛下に仕えた諜報部員も貫禄が付きすぎて一瞬誰だか判らないほどでしたよ。声が田中秀幸で良かった。
●ちょっとひとこと●
先週あたりから読み始めているのが夏樹静子のWの悲劇。1984年に映画も公開され二・三回見ておりますが、こうして原作を読むのは初めて。当然、過去に見た映画が頭の中に浮かんで来るわけなんですけどね。これがなぜだか別の話を読んでるような錯覚に陥ってしまい、思わずWの悲劇と言う同名のタイトルがもう一つあったのかと、ネットで調べたりしてしまいました。
金曜休みでゆっくりさせていただいております。