★気ままに自宅で映画観賞★

  あれこれ好き勝手に映画感想。カクヨムでもあれこれ執筆活動中。

泥の河

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モノクロは久しぶりでしょうか。公開は1981年とそれなりに古い作品になりますが、意外と映像が綺麗なことに驚かされます。潰れそうで潰れてない。また潰れたように思える部分であってもそれがまた話に良い効果をもたらしている感じがしますね。舞台は昭和30年の大阪。高度成長へ向かおうとしていた時代の中に映し出される一つの情景。小栗康平監督のデビュー作という本作は、全編から絶えず哀愁が漂ってきて、特に大事件があるわけでもないのに日本人の心を擽るというか、楽しいはずの祭りのシーンであってもなぜか物悲しく見えて来るんですよね。出来過ぎ感のある今の子役と比較すればやや物足りなさも感じるかもしれませんが、この時代のモノクロの映像の中では妙にしっくり来るから不思議。けっこう自然なんですよね。子供らの話が中心でもありますが、田村高廣あたりはさすがの演技で見るものを魅了します。それより驚いたのは突如現れた加賀まりこの美しさでしょうか。思わずハッとなっちゃいましたよ。

 

f:id:chibigori:20201127055347j:plain  chibigori’s voice●              


値段云々ではなく、銘柄を替えてみようかと思い立ち、しばらく前ですが利き酒ならぬ利きタバコよろしくタールの違いなども含め12銘柄ほどあれこれ吸ってみました。ただ、一本じゃ買えませんからね。微妙なところならまだしも、明らかにダメとなるとけっこう終わるまで辛い。結局、以前のように振り出しに戻るのかと思ってたら13銘柄目でようやくこれはというのにヒットしましたよ。