文学に精通してる方ならすぐにピンと来るのでしょう。ただ、私などはただの覗き趣味のエロ話かと思っておりました。原作となったのは江戸川乱歩の短編小説。これだけでも一気にサスペンス色が強くなる。なお映画化はこれを含めて五回ほどされているとのこと。本作は2016年版のシリーズの最新となります。新しいだけあって映像がレトロ調でありながらクリアです。従って今時の映画とちょっと違う印象を受けますね。一言でいえば新鮮です。エロティックシリーズというだけあって、お父さんお兄さんお待ちかねの映像も用意しております。一肌脱ぐ女性にしてもそちらの方面で活躍してますって感じじゃないので生々しく見える。さすがにカーテンの先にある作品とは違いますけどね。それと時代を意識しているのか、独特の間が特徴的でもあり、じれったくなる人もいるかもしれません。現代とは一味違う昔の推理映画。新鮮にいただきました。