★気ままに自宅で映画観賞★

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真夏のオリオン

          

 

潜水艦映画にハズレ無し。2009年の本作もこのフレーズに加えて差し支えないだろう。原作は池上司の小説、「雷撃震度一九・五」で太平洋戦争の末期を描いている。凝った海外の映像と比較すると戦闘シーンなどはややチープな印象もあるが、同潜水艦映画である「眼下の敵」を彷彿させる攻防は見ていても面白い。恐らく戦時中は海上と海中でこんな駆け引きが繰り返されていたのではないか。仄かな恋愛と艦長同士の友情が勝つか負けるかの戦争というテーマを少しばかり緩めてくれる。とは言え戦争を描いた作品には違いなく特に後半の駆逐艦との攻防は潜水艦映画ならではのせめぎ合いが続く。日本の潜水艦をより象徴させるのが人間魚雷回天の存在だろう。本作はこれにも焦点を当てており搭乗員との会話もただならぬ緊張感を与えてくれる。上映時間は約二時間。攻防の末のラストはどうなるのか。戦争、潜水艦に興味が無い方にも見て欲しい一作だ。

 

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