太陽を盗んだ男
土曜は一日仕事だったため、ミッドナイトロードショーでした。
夜と言うか深夜は当然ヘッドフォンでの視聴となります。
ジャックはアンプに繋いで7,1バーチャルサラウンド。
なんて書くと凄そうですが、実際はそれほど体感は出来ません。
左右二つのスピーカーじゃ所詮そんなもんでしょうね。
今はビクターのHP-RX900と言うヘッドフォンを使ってるのですが、
以前はAKGを使用してました。オートミュートで使い勝手も
なかなかよかったのですが、パッドの部分が劣化などから
別の物に交換しようとあれこれ物色しこちらを購入しました。
二時間を超えるような映画だとパッドの当たり具合は重要で、
昨夜見た「太陽を盗んだ男」も、まさにその一例となる147分の上映時間。
邦画としてはレアなものになるでしょうか。
前に書いたワケありな映画という本にも紹介されていて
それが見ようと思った理由でもあります。
タイトルが悪かったのかあまりヒットはしなかったとのこと。確かに
その太陽とはなんぞやと興味はわきますが、グイグイ引きつけるほどの
魅力は感じませんね。ふと松田優作の蘇える金狼が頭に過りましたが、
蘇えるは1979年の8月でこちらは同年の10月ですから
影響を受けて作られたと言うのは考えにくいでしょうね。
スケールもなかなかで、けっこうゲリラ撮影もやったらしい。
映像と音楽がいい感じでマッチして雰囲気をアップさせる場面も
あるのですが、ちょっとマンガっぽいシーンも。
それがハードボイルド風となるのかもしれませんね。
内容は奇抜って言えば奇抜。エンディングも悪くないですね。
この辺で終わりなのかなと思ってからしばらく続くので、
そのあたりが時間の長さと感じてしまった一因かもしれません。
往年も渋かったですけど、この頃の菅原文太さんも威圧感を帯びた
存在感があっていいですね。主演はジュリーこと沢田研二。