ブリッジ・オブ・スパイ
引き続きラジオの話をもうちょっと。長いこと聞かない期間もありましたが、
今の仕事になってからはずっと悠々ワイドでしたね。もちろん聞けるのは
ほんの一部。それでも十二分に楽しませてくれるコーナーが盛りだくさん。
その中で一番のお気に入りは、やはり何と言ってもお色気大賞ですかね。
時に放送ギリギリかそれを越えてしまうかのトークはまさに絶品の一言で、
かなりのファンがいるのか昔はカセットで、今はCDを発売しているほど。
私も実はそれを持っていて何度も大笑いさせてもらいました。コーナーに
投稿しようと考えたこともあるんですけどね。いかんせんネタが無かった。
さて、冷たい雨の経過が気になりますが、寒々とした部屋で見た映画は、
スティーブン・スピルバーグ監督、2015年の「ブリッジ・オブ・スパイ」です。
ジャンルはスパイ・スリラーで、事実に基づいた話とナレーションが出ます。
タイトルが差しているのは、スパイ交換が行われたグリーニッケ橋のこと。
主演はトム・ハンクス。見始める前は彼が扮するベテランスパイ映画かと
思っていたのですが、彼の役どころは弁護士と、思惑はまったくの空振り。
もっとも気ままにチョイスした映画だったので、スピルバーグ監督作品で
あることも知りませんでした。それ故、見続けるにつれ、らしさを実感する。
まずはその時代背景。古い車など並べてよく作られている。さすがです。
1957年の冷戦中ですので、今時のスパイ映画とは見所が違いますが、
むしろ見所はスパイにあらず。ベルリンの壁を作ってるシーンなどは実に
見応えがありますし、寒い部屋で見る雪のベルリンは臨場感も増します。
それこそ布団でも被って見ていなければ、トムのカシミヤのコートが欲しい
ところでしょう。(持ってませんが)とにかく隅々まで凝った映像と、裁判等、言葉の難しいシーンも多々あるので、出来ることなら吹き替えで見た方が
判りやすいし、文字で映像を妨げることもない。ワンダフル級の映画です。