★気ままに自宅で映画観賞★

  あれこれ好き勝手に映画感想。カクヨムでもあれこれ執筆活動中。

魔女の宅急便

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天気の子はまだ見ていませんが、近年の新海作品と比べるとさすがに見劣りするのではと、久しぶりにジブリ作品をチョイスするにあたってそんなことが頭に過りました。確かに比較すれば89年と30年も前ですからね。鮮やかさや音など多少の違いは致し方ないところでしょう。それでも、映像が始まってしまえば、不思議とその世界に入り込むことが出来るし、ジブリならではの色彩は未だ目を見張るものがあると言えます。後の実写版も一応見ましたけど、やはりアニメはアニメが良い。ストーリーもメルヘンチックですし、何より音楽が素敵ですね。流れる曲の個々に良さが感じられて、マイカーのSDにもサントラを録音して、時々聞いてるくらいですから。本作は2~3回は見ておりますが、数年ぶりに見直すと、より登場人物の心境などが画面から伝わってきて、まるで人間ドラマでも見ているかのような感覚も覚えました。心が少し洗われたようです。

 

●ちょっとひとこと●
ひと月は掛かるのではないかと心配だった百田尚樹の影法師も、なんとか二週間ほどで読了いたしました。既に別の作品を読み始めてはおりますが、影法師を読み終えて思ったのは、これ映画化してくれないかな~ってこと。もちろん二時間越えの大作でやって欲しい。今のご時世で時代物はどうかと思いますけど、内容は抜群に良かったですよ。

夕陽のガンマン

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何曜洋画劇場だったか、TVでは何度か見ており、とにかく子供ながら胸がときめいた記憶があります。だから日本語吹替完声版収録のBDは迷うことなく飛びつきましたね。欲を言えば山田康雄完声版が良かったんですが、欠落してる部分が別の人で追加されてて急に声が変わるので、二度目となる今回は山路和弘音声にしました。ジェイソンがチラつくのは最初の数分、割と山路のクリントも悪くないですかね。とにかくこの映画はカッコいいです。何が良いのかと言えば、まずは銃声。ズゥッシューーン!と荒野に響きます。実際は火薬の破裂音ですから、パン!パン!と文字にすると、なぜかダウンタウンの浜田の独り芝居が頭に浮かびますが、映画の効果音はやはり重要です。クリントはもちろんのこと、リー・ヴァン・クリーフの存在も負けず劣らずで際立った渋さに痺れますね。67年日本公開と古い作品ですが、映像も綺麗で味わい深い映画でした。

 

●ちょっとひとこと●
仕事が始まって一週間。既に映画は始まっていますが、読書の方も開始しておりまして、本年一発目は百田尚樹の影法師です。時代物と言うことで難しい言葉などが多く、気乗りもイマイチだったんですけどね。辞書を片手に本、辞書、本、辞書と奮闘しながら読み続けてギアも加速して来ましたかね。字を知らないな~と自分に呆れますけど。

ファンタスティポ

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これは何だ?家で見つけた時にその不可解とも言えるタイトルにまず驚きました。なぜあるのか?そんな疑問はさておいてせっかくだから見てみるかと、ディスクを挿入すれば、タイトルにも負けず劣らずの話が展開される。05年に東京グローブ座、渋谷シネクイントで公開されたらしい本作は、現在amazonでもDVDは売られていて、中古になると1円からとお求めやすくなっております。そんなプライスでも40年も経てば価格が上昇するのではないかと思わせるカルト的なテイストも若干ながら漂ってはいるものの、話も不明ならジャンルも不明、調べてみるとコメディだそうですが、おばぁちゃんが現代のアップテンポの曲を聴いて、これは歌かい?と娘や孫に聞く心境で、まったくもって笑いのツボが判りません。しかしながら、良いところもあります。それは思考を停止させることが出来る点。宛ら無の境地に達するようで、リフレッシュ出来ました。

 

●ちょっとひとこと●
記事に★を頂ける。ブログを書く者にとっては励みにもなるので有り難い事です。麻雀のカンを超える量や投稿直後と言ったレスポンスの速さに驚かされる場合もありますが、何気に古~い記事に付けられる★も嬉しいもんで、そんな前のを読んでくれたんだなと、ちょっと違った喜びを感じたりしますね。この場をお借りてお礼申し上げます。

空母いぶき

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前情報も無く、てっきり空母とあるので、第二次大戦物かと思ってたら元になったのは漫画だそうで、いわゆる架空の艦と言うことらしいです。衛星電話や戦闘機等々を見ればすぐに現代と判りますが、内容を考えると近未来を描いているとも取れなくはないでしょうね。もちろんそこには、もし(If)と言う前置きが付くでしょうが。本作も先のゴジラ同様、去年の5月に公開されたとあって、映像のクオリティはかなりの物。特に戦闘シーン等は迫力満点です。おまけに空戦と海戦、さらには潜水艦による海中もあって対戦の福袋状態。それがけっこう臨場感も十二分で見ているこちらの緊張も知らずと高ぶって来ます。しかし、手に汗を握りかけたところで切り替わる映像がテンションを急降下させてしまいなんとも残念です。被弾した艦船ならまだしも作品に水を掛けてはいけません。見終わった後でさえしばらく興奮が収まらない位の作品にして欲しかった。

 

●ちょっとひとこと●
スマホでも写真は綺麗ですが、私の場合はデジカメです。今年のお正月にも数枚撮りまして、いつものようにネットから某カメラ屋さんにプリント注文しようかとプログラムを起動。すると更新が掛かり毎度の事と従うと、その後は起動も出来ない状態になり仕方なくSD持参でお店に。どうやらPCの環境が最新に対応出来なくなったようです。

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ

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2019年の5月に公開された本作が新作コーナーにズラッと並び、せっかくの正月だからと奮発しちゃいましたよ。と言ってもセルではなくレンタルですけどね。もちろん出来栄え如何では後に購入しても良いかなと。ただ、どうも外国版のゴジラには財布の紐が固くなるんですよね。髑髏島の巨神のラストの壁画からこの映画の登場を楽しみにしてて、その興味の矛先はストーリー云々よりもゴジラ以外の怪獣のディテール。どんな風に描かれるのか昭和の怪獣を見て来た者ならその辺りは重要ポイントでしょうね。率直に言えば、ギャップに慣れたせいか、然程違和感は無く、寧ろモンスター的な迫力ならば、薄暗い映像の影響で日本製を大いに上回っています。スケール感も抜群です。それと渡辺謙の出演はやや距離感のある本作をより身近に感じさせてくれました。吹き替えも本人ですからフィット感もバッチリ。今回はおいしいところを持って行きましたね。

 

●ちょっとひとこと●
暮れに地元のホムセンで買い物2000円につきクジが1枚配られまして、一等はなんと65インチの大型TVが5本。もしかしたら正月から大画面で映画が見られるかもしれないと、期待半分で抽選番号の発表を見に行って来たのですが、良い事があるもんですね。と書きたかったものの結果は予想通りで、他の景品もな~んも当たりませんでしたよ。

検察側の罪人

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原作となったのは雫井脩介の小説。実は家の中で見掛けて近いうちに読もうかと思ってたところ、レンタルで本作を発見したため先に見ることにしました。タイトルからして難しそうな内容じゃないかと覚悟して視聴に入りましたが、大よその予想通り、頭の中をフレッシュにして集中しないと電車に乗り遅れそうな感じです。そもそも検察の中が想像も出来ないですからね。関係者なら大いに理解して楽しめる作品なんでしょうが、一般人には少々難易度が高い。それでも見てると司法ミステリーと評価される話が徐々に理解出来て来る。主演は木村拓哉と正月番組で競歩の選手とバトルしてた二宮和也。久々に見た気のするキムタクは知らない間に渋みが増した感があって存在感もなかなか。切れ者と言った雰囲気が良く伝わって来ます。画面から終始漂い続ける緊張感も絶妙で、最後まで集中して見続けられます。比較しながら原作を読むのが楽しみです。

 

●ちょっとひとこと●
晦日紅白歌合戦を見るのがこのところの恒例。そして、ゆく年くる年をちょっと見て寝る。もう完全にルーティン化してますね。そうそう、甘酒も忘れてはいけません。これもこの日の定番メニューの一つで、けっこう好きなんですよ。今年の紅白で何が個人的に良かったかと聞かれれば、やっぱりKISSですね。一番集中して見てました。

俺は、君のためにこそ死ににいく

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年開け早々に相応しい映画とは言えないでしょうが、平々凡々と過ごす自分を少しばかり引き締めても良いだろうと07年公開の本作を選びました。石原慎太郎が脚本から製作総指揮まで手掛けた太平洋戦争末期が舞台で、百田尚樹の永遠の0と重なる部分も多々ありました。それは特攻を描いている以上当然のこととも言えるでしょう。さらには暮れに見た日本のいちばん長い日も頭の中に浮かんできました。戦争を美化していると映画も見ずに批評した方もおられるようですが、上記の作品同様、賛美している等と申す方が疑問にすら思えます。2時間越えの本作は戦闘シーンよりも特攻隊員の生き様に的を絞っていて、彼らの心情や彼らを取り巻く家族等々の思いが見る側に強いメッセージとなって訴えかけて来ます。尚、役所広司の息子である橋本一郎のデビュー作品でもあるようですが、時間の経過と共にじわじわと染み入って、心で味わうかの映画でした。

 

●ちょっとひとこと●
新年、あけましておめでとうございます。災害、増税等々、いろいろあった令和元年ですが、そういった類の話は映画の中だけであって欲しいとただただ願うばかりです。先々のことを考えると決して楽観的でも居られませんが、今年も見た映画の感想を、気ままに綴って行けたらと思っておりますので、皆様ひとつお手柔らかにお願いします。