2012年のある映画祭で「第1回松田優作賞」グランプリに選ばれた脚本を映画化したんだそうですが、一言でギャップが楽しめる映画でしたね。今回もAZMさんの紹介から見たわけですけど、奮闘記と言いますか、目覚めて変わって行く過程は実に見応えもあるし痛快でパワーも得られます。パッと見、あまり製作費は掛かってない感じなんですけどね。低予算でも良い映画は作れる見本のような作品で、出て来る個性あふれるキャラやどこにでも見られるような身近な話は分かり易くて話にスッと入って行けます。一番の見物は主演の安藤サクラでしょうね。ダメっぷりも十分どころか十二分で、その自堕落な生活っぷりは救いようがないほどで、思わず気の毒にすら思ってしまいます。変わって行く理由や過程などの見せ方も自然で良いですが、さぞやご苦労があったのではと、映像から撮影秘話が伺えるようです。ところどころに出そうな失笑や盛り過ぎないストーリー。家族の今後を視聴する側に委ねる最後も良かったです。
●chibigori’s voice●
チューリップやクロッカス、さらにはつりがね草と小さな花壇は去年以上に賑わって参りました。込み入って来たため、これで妖怪ホジホジに荒らされることもないだろうと、ふと別の場所に目をやると、何やら掘削工事の終わったような跡が。つつじの奥の方なんですが、今回はいつも以上に念入りに作業したのか、過去最大級の深さだったため、思わず笑ってしまいましたね。