けっこう古い話で発表は1957年っていうから批評家に云々言われるのもわかる気がするわ。同名タイトルを映画化したものだけど書いたのは瀬戸内寂聴さん。なんだかイメージが結びつかない感じね。簡単に言えば好き物の女ってところなんだけど、ちょっとだけわかるかなって。よく子供が床にひっくり返ってオモチャを欲しがるのと一緒で、買って数日で飽きちゃうでしょ。言い換えるなら欲望の割に満たされやすい性格なんじゃかなって思うの。そういう時ってあるでしょ?いつまでも魅力的な人だったらいいけど、つまらない男だと分かった瞬間に、もう心がよそをむいちゃってる。だから彼が一生懸命頑張ってても、こっちは必死にあくびを堪えようとしてる。手の甲で口を押えてるから見方によっては刺激的なのかもしれないけど。そうそう、この映画の主演の女優さんは心情が顔によく出てるわね。奇麗なようでそうじゃなかったりも見えて凄いわ。