あることを境に活字の本が読めなくなった青年。そんな彼が一冊の本の経緯を調べようと鎌倉の古書店を訪れる。古本屋と言えば最近の若い人には馴染みがないかもしれませんね。ジメジメした埃臭いイメージを抱かれるでしょうが、実際、街のさびれた本屋はこれが定番でした。音楽の流れる明るい店内の今とではだいぶ様変わりしましたよね。ただし、古書店となると一気に格調があがるから不思議。本は読みますけどね。味噌汁の上澄みだけ掬って飲んでるような私などは、恐れ多くて敷居をまたぐことすら出来ません。とは言え、この三上延原作の実写版映画を見るとなんとなく古書の凄味に触れることが出来ます。ジャンルは事件手帖ってくらいですから当然ミステリーで、漱石や太宰等々の四方山話もあったりして、特に古書好きな人はグイグイ入り込めるのではないでしょうか。一度本を手にするともの凄い知識が溢れだす女店主もいい味を添えていて、いつ日かこんなお店を訪ねて行って時間を潰してみたいですね。
●chibigori’s voice●
数年前にムスカリを庭に植え、勝手に増えてくれるので毎年楽しみに眺めていたりしたんですが、ある一定の範囲ならまだしもどうに飛ぶのか、とんでもない場所からも芽が出て来て弱りました。特に芝生などは困ったものです。そこで仕方なくムスカリ撤去作戦を実行。ただ、これがなかなか強敵で時期になると必ずいくつか芽を出してくる。戦いはまだまだ続きそうですかね。